歩く?走る?データで比較するウォーキングとジョギングの違い

ウォーキングとジョギングは一般的に移動や運動手段として用いられる身体活動です。

しかし、動作に着目してデータで見てみると、ウォーキングとジョギングにはさまざまな違いが分かります。

 

そこで、今回こちらの記事では、ウォーキングとジョギングの比較についてデータで見る違いについてご説明します。

こちらの記事を参考にしていただき、それぞれの違いについて確認していきましょう。

データで見るウォーキングとジョギングの違い

 

始めに、ウォーキングとジョギングの比較について見ていきましょう。主な両者の違いは、下記の点です。

 

・カロリー消費量

・運動負荷

・重心移動

・運動強度

・運動効果

 

それぞれの違いをデータなどを参考に詳しくご説明します。

カロリー消費量

ウォーキングとジョギングやランニングは、カロリー消費量に変化が見られます。

一般的に、運動中のカロリー消費量を推定する際には、代謝当量(METs)を測定する際の単位として使用します。

METsの違いとしては、ウォーキングでは適度な運動レベルである3〜6METs程度、ジョギングでは約7.0METsです。

また、米国運動協議会では63kgの体重の人をウォーキングとランニングで比較したデータがあります。

 

そのデータでは、ランニングは1分間あたりに消費するカロリーは約13.2kcal、ウォーキングは約7.6kcalの消費の違いがありました。

すなわち、30分間ランニングをした場合は約396kcalを消費し、30分間ウォーキングをした場合は約228kcal消費する違いがあります。

 

今回は、ウォーキングと比較したデータがランニングになりましたが、ジョギングの速度によっては、それ相当の違いがあることが推測できます。

 

(引用;消費カロリー量だけじゃない、ランニング、ジョギング、ウォーキングの違いとは?)

運動負荷

基本的にウォーキングとジョギングでは、ジョギングのほうが運動負担が大きくなります。

速度や歩幅にもよりますが、ウォーキングは体重の1.2〜1.5倍程度、ジョギングは体重の2〜3倍の負荷がかかります。

 

なお、ウォーキングやジョギングともに過度になると故障の原因になるため、注意が必要です。

故障は、着地時の衝撃から筋肉や関節に痛みが出るケースが多く、外からの力が加わるときに起きやすくなります。

 

そのため、故障防止には自分の体重を支えられる筋力を身につけることや柔軟性を養うことが重要です。

 

(引用;【Q&Aでわかる】ランニングとウォーキングの違い。)

重心移動

ウォーキングとジョギングでは、重心移動を前進で行うか、地面を蹴飛ばして行うか、の違いがあります。

ウォーキングは踵で着地した後、足底全体を接地して踏み替え、さらに踵を離床した後、前足部に体重を移します。

 

また、反対側の足は遊脚期に荷重足を追い越して前方に出し、荷重側の前足部が離床するまで踵で着地するため、原則両足を地面から離す空間期はありません。

 

一方、ジョギングは踵着地時の反力のベクトルは上や後に向いているため、歩行速度が速いほどベクトルは大きく、歩幅が大きいほど後ろに行く成分が大きくなります。

 

そのため、歩行速度が速くなるジョギングの方が、踵の衝撃や膝への負担が大きくなるのです。

 

(引用;ウォーキングとランニングの違い)

運動強度

ウォーキングとジョギングの比較として運動強度に違いがあることは明らかですが、心身に及ぼす影響についてまでは分かりにくいところがあります。

 

そこで、ウォーキングとスロージョギングの運動強度が心身に及ぼす影響を比較している研究があるため、注目してみましょう。

その研究では被保険者である50歳代後半男性1名が、いくつかの運動様式やパターンのなかで、一番気持ち良いと感じられる運動強度を調べています。

 

運動様式は、通常ウォーキング・大股ウォーキング・スロージョギングで、速度・ピッチ・ターンなど複数パターンの方法で行われました。

 

その結果、本被験者が気持ちよく全身持久力を維持・向上できる運動は「100m/ 分の通常ウォーキングで8の字ターン」であることが分かりました。

 

このことがすべての人に当てはまるとは限りませんが、健康的な運動習慣を身につける上で運動強度の目安になるでしょう。

 

(引用;屋内における10m往復運動が心身に及ぼす影響)

運動効果

ウォーキングとジョギングやランニングの運動効果を研究した論文は、盛んに行われています。

それらの研究では、ウォーキングは主に今よりも健やかになるための効果を目的に行われていることが多いようです。

 

一方、ジョギングやランニングは、一般的に走力を高めるための目的として行われている効果の違いが示されています。

 

しかし、ウォーキングやジョギングの効果を評価するには、これまでに着手している学問領域との結びつきの中だけでは足りていません。

 

そのため、未だ開発途上の領域に踏み込んだ研究を進めていくことが、両者の運動効果を評価する上で妥当であると考えられています。

 

(引用;ウォーキングとランニングの 研究動向比較緒論⑴)

ウォーキングとジョギングで歩行分析の活用方法の違い

 

最後に、ウォーキングとジョギングで歩行分析を活用する際のメリットの違いについて見ていきましょう。

 

ウォーキングにおける歩行分析は脳卒中や脊髄損傷など、患者のリハビリテーションにおいて重要な役割を果たしています。

患者の歩行パターンを特定し、個々の患者に適したトレーニングプログラムを提供することで、回復を促す役割です。

 

また、歩行分析はウォーキングで健康予防にも広く活用されており、転倒防止や重心バランスの乱れによる異常歩行による病気の早期発見に貢献しています。

 

一方、ジョギングにおける歩行分析は、多くはスポーツ選手のパフォーマンス向上やケガ予防に活用されています。

 

ジョギングやランニングフォームの着地パターンを解析することで、技術の改善やリスクの軽減を図る効果が高いです。

 

(引用;歩行分析の重要性とその応用)

(引用;ランナーのための歩行分析:あなたに最適な走り方を見つけよう!)

(引用;2022年のデータをもとに歩行速度を調査 /年代・地域別)

まとめ

 

今回は「歩く?走る?データで比較するウォーキングとジョギングの違い」についてご説明しました。

 

ウォーキングとジョギングにはさまざま違いがあり、ウォーキングと徒歩、ジョギングとランニングのように細かく分けるとパターンがいくつも存在します。

 

そのため、複数のパターンの歩行動作や走行評価を行うことが、健康的な歩行とパフォーマンス向上につながると言えるでしょう。

そこで最後に、さまざまな歩行や走行パターンに対して、高い精度の分析結果が定評である「AYUMI EYE」をご紹介します。

 

AYUMI EYEは、正しい歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価することができるデバイスです。

簡単かつ正確に歩行状態が分析できるため、ウォーキングやジョギングの正しいフォーム習得に貢献します。

ぜひ、歩行分析を活用しながら、ウォーキングやジョギングの効果を高めていきましょう。

 

 

(参考資料)

(引用;消費カロリー量だけじゃない、ランニング、ジョギング、ウォーキングの違いとは?)

(引用;【Q&Aでわかる】ランニングとウォーキングの違い。)

(引用;ウォーキングとランニングの違い)

(引用;屋内における10m往復運動が心身に及ぼす影響)

(引用;ウォーキングとランニングの 研究動向比較緒論⑴)

(引用;歩行分析の重要性とその応用)

(引用;ランナーのための歩行分析:あなたに最適な走り方を見つけよう!)

(引用;2022年のデータをもとに歩行速度を調査 /年代・地域別)

 


歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析

AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。

バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。

測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。

簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。

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