PREMIUM COLUMN
2024/11/15
目次
スポーツ選手は競技種目ごとに特有の身体移動動作が存在しており、歩行にも特徴があります。
そして、正しい歩行を身につけることはスポーツ選手のパフォーマンスの向上のために必要不可欠です。
そこで今回、こちらの記事ではスポーツ選手のパフォーマンス向上に欠かせない歩行について詳しくご説明します。
また、正しい歩行を支える歩行分析についてもご紹介します。
ぜひこの記事を参考にしていただき、スポーツに特化した歩行を確認しながら、技術向上にお役立てください。
スポーツ選手は特有な運動を学習することで運動調節機能が変化していきますが、その基礎となるのが歩行です。
すなわち、日常的な歩き方の基本動作が基礎となって、スポーツ競技動作の特性が反映されていると言えるでしょう。
そのため、スポーツ選手の走り方や動作の改善には、接地時間が長く癖の出やすい歩行動作から見直すことが賢明です。
また、人の歩行は環境的な要因によって個々の歩行動作が形成されていますが、特にスポーツ選手においては顕著です。
日々の生活で正しい歩き方ができていないと独自の癖がついてしまい、ケガのリスクを高めることにもなります。
例えば、陸上の長距離選手などは日常的に物理的ストレスが末端にかかり過ぎると、アキレス腱炎を起こす可能性があります。
引用:【AYUMI Topics小泉圭介インタビュー第2回】プロアスリートでも体の動かし方を「間違っている」
スポーツ選手は各競技で一般成人とは違った歩行の特徴があります。
次に、それぞれ特徴が異なる3つの競技の歩行の特徴についてご説明します。
・短距離選手
・競歩
・武道選手
それぞれの歩行の特徴を確認していきましょう。
短距離選手の歩行については、ある調査が関節の動きに特徴があることを示しています。
その調査とは、オリンピック代表選手を含む短距離および跳躍競技者男子と、一般成人の大学生を比較対象にしています。
また、実験試技としては、歩行、速歩、ジョギングおよび疾走の試技を採用。
その結果、競技者は接地直後に膝関節がやや屈曲していましたが、股関節はほぼ一貫して伸展を続けている動作が見られました。
一方、一般成人は接地直後に膝関節の屈曲だけでなく、速歩、ジョギングにおいても股関節にも一過性の屈曲が生じていることが分かっています。
さらに、競技者の疾走における膝関節や足関節、速歩における股関節、ジョギングにおける足関節も有意に大きい結果となりました。
引用:競技者と一般人の走および歩動作の特徴
競歩は、極限までストライドとピッチを上げて長時間歩いたりするような高い強度が求められます。
そのため、エネルギー供給系のことを考えてみても、競歩は最も過酷な競技の一つと言えるでしょう。
また、競歩のように歩きと走りの境界線付近が物理的ストレスが強くかかりやすくなります。
そのため、正しい歩行バランスとリズムを一定に保つことが、長時間のパフォーマンス維持にとって重要な要素になります。
武道は、身体移動で生ずる体や構えの動揺を極力少なくすることを重要としています。
そのため、武道の熟練者は身体動作のブレが生じず、滑らかで淀みのない動きをしています。
これらの武道の特性を表現するために、身体移動の根幹をなす動作として特徴的な歩行が「すり足」です。
すり足は、重心の安定化する構造と足部の効率的な動きを可能にしています。
また近年では、すり足動作の安定性は、武道だけではなくトレーニングにも注目されています。
すり足運動を用いた短期的トレーニングでは、立位時重心動揺が減少する傾向があることが報告済みです。
歩行は人間の基本的な動作の一つであり、そのメカニズムを理解することは、スポーツ選手のパフォーマンス向上において非常に重要です。
しかし、スポーツ選手は各競技に合わせた足の運びや重心のかけ方など競技に合わせた歩行の特徴があります。
そのため、それぞれの競技の特徴に合わせた歩行の分析をしていくことが求められます。
そこで、活躍するのが歩行分析です。歩行分析は歩行に関する問題を特定して、適切なトレーニングを行うことができます。
また、歩行の立脚期、遊脚期など各フェーズにおける関節の動きや筋肉の活動など詳しく測定することが可能です。
その結果、スポーツ選手のパフォーマンス向上につながる歩行動作改善に大変役立ちます。
今回は「スポーツ選手のパフォーマンス向上のための歩行分析」についてご説明しました。
スポーツ選手の走る動きなど動作の基礎となるのが日常の歩行です。そのため、普段から歩行のクセや歩行バランスを見直すことがパフォーマンス向上につながります。
そこで最後に、スポーツ選手のパフォーマンス向上やケガ予防に貢献するAYUMI EYEをご紹介します。
AYUMI EYEは、早稲田エルダリーヘルス事業団が開発した最先端の歩行能力解析デバイスです。
正しい歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」の測定や評価をICTの力を活用することで、シンプルに見える化を実現しました。
そのため、容易に歩行状態が正確に分析できるため、スポーツ選手の技術力向上に貢献します。
(参考資料)
AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。
測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
03-5447-5470 受付時間:平日 9:00~18:00
会員登録でさらに詳しい歩行分析ノウハウが手に入る
インタビュー
2024/06/19
【AYUMI EYEインタビュー】かもい名倉堂リハビリセンター 飯田さまにインタビューを行いました!!
【AYUMI EYEインタビュー】新横浜整形外科リウマチ科 石黒先生にインタビューを行いました!!
2023/02/28
【AYUMI EYEインタビュー】こうのす共生病院 中里科長・片桐統括部長にインタビューを行いました!!
お役立ち情報
2025/06/17
歩く瞑想「マインドフル・ウォーキング」で心と体を整える
2025/06/03
歩行速度が落ちたら要注意!ロコモ予防の簡単トレーニング法
2025/05/30
歩行データが語る“転ばない身体”のつくり方とは?
その他コラム
2024/07/25
企業の健康経営施策!従業員の健康と生産性向上の両立を目指す!
トレーニング
2025/05/27
データで示す、歩行改善がもたらす医療費・労災コスト削減効果
一般向けコラム
2023/04/28
正しい姿勢歩行で蠕動運動を促進!!
2023/03/03
水中歩行のメリット・デメリット
介護系コラム
2024/07/05
歩行音を分析!バタバタ歩きの原因や歩行音を軽減する方法!
2024/05/24
歩行のパフォーマンス評価を効果的に活用する方法
2024/02/16
朝と夜のウォーキングで自律神経を整える!効果的な時間帯や方法も紹介!
医療系コラム
2024/08/09
歩行障害が起こるサルコペニアとは?有効なリハビリ方法もご紹介!
2024/07/26
歩行の非対称性解析!加齢に伴う有効な評価とは?
2024/07/19
ストライド分析の有効性!高齢者の転倒予防介入への期待
歩行分析
疾患
筋肉・関節
算定報酬
2024/01/15
保護中: 機能性ソックスAYUMIASSITの転倒予防効果の検証結果
業種・業界問わずに導入されています
数名から100名超まで様々な施設でご利用頂いております。
実際にAYUMI EYEを現場で導入いただいた、かもい名倉堂リハビリセンター 飯田さまにAYUMI EYEを知っていただいたきっかけや、使用感、現場スタッフさまの感想など、 インタビューを行いました。 Q1.施設の特徴を […]
実際にAYUMI EYEを現場で導入いただいた、新横浜整形外科リウマチ科 理学療法士の石黒竜平先生にAYUMI EYEを知っていただいたきっかけや、使用感、現場スタッフさまの感想など、 インタビューを行いました。 Q1. […]
実際にAYUMI EYE medicalを現場で導入いただいた、こうのす共生病院 科長の中里先生、および、リハビリテーション統括部長の片桐先生に、AYUMI EYEを知っていただいたきっかけや、使用感、現場スタッフさまの […]
【AYUMI EYEインタビュー】苑田会人工関節センター病院 田中友也さまにインタビューを行いました!!
実際にAYUMI EYE medicalを現場で導入いただいた、苑田会人工関節センター病院 理学療法士の田中友也さまに、AYUMI EYEを知っていただいたきっかけや、使用感、現場スタッフさまの感想など、 インタビューを […]
【AYUMI EYEインタビュー】フィッツリハ一之江 山田センター長にインタビューを行いました!!
実際にAYUMI EYEを現場で導入いただいた、フィッツリハ一之江のセンター長 山田様に、 AYUMI EYEを知っていただいたきっかけや、使用感、現場スタッフさまの感想など、 インタビューを行いました。 まず「フィッツ […]
【AYUMI EYEインタビュー】宝塚リハビリテーション病院 中谷先生にインタビューを行いました!!
2022年6月16日 実際にAYUMI EYEを現場で導入いただいた、宝塚リハビリテーション病院の中谷先生に、AYUMI EYEを知っていただいたきっかけや、使用感、現場スタッフさまの感想など、インタビューを行いました。 […]
宮崎県日南市の介護予防事業におけるAYUMI EYE導入事例
この度は、宮崎県日南市の介護予防事業におけるAYUMI EYEの導入事例をご紹介します。 1) 日南市の介護予防事業 ①事業内容についてお教えください。 ・一般介護予防事業「元気で長寿!!キープアップ教室」 元気で長寿! […]
【AYUMI Topics 小泉圭介インタビュー第5回】エクササイズに必須!プロアスリートも使用する理学療法士のおすすめアイテム
歩行機能を分析し、点数化するAYUMI EYE。質の高い歩行をしてAYUMI EYEの点数を高くするためにはどうしたら良いのでしょうか。AYUMI Topicsは、様々な専門家に歩行について伺いながら、良い歩行に役立つ情 […]
【AYUMI Topics 小泉圭介インタビュー第4回】プロアスリートもやっている簡単エクササイズをご紹介
【AYUMI Topics小泉圭介インタビュー第3回】「100点を狙うな」オリンピック選手を指導した理学療法士が伝授する、相手に伝わる指導方法
資料請求・トライアルの申し込みはこちら
まずはサービスの詳細を確認したい方
実際の操作を試してみたい方へ
楽しく続けられるレクリエーションで結果を見える化!
2024/11/15
スポーツ選手のパフォーマンス向上のための歩行分析
目次
スポーツ選手は競技種目ごとに特有の身体移動動作が存在しており、歩行にも特徴があります。
そして、正しい歩行を身につけることはスポーツ選手のパフォーマンスの向上のために必要不可欠です。
そこで今回、こちらの記事ではスポーツ選手のパフォーマンス向上に欠かせない歩行について詳しくご説明します。
また、正しい歩行を支える歩行分析についてもご紹介します。
ぜひこの記事を参考にしていただき、スポーツに特化した歩行を確認しながら、技術向上にお役立てください。
目次
歩行がスポーツ選手のパフォーマンスに影響する
スポーツ選手は特有な運動を学習することで運動調節機能が変化していきますが、その基礎となるのが歩行です。
すなわち、日常的な歩き方の基本動作が基礎となって、スポーツ競技動作の特性が反映されていると言えるでしょう。
そのため、スポーツ選手の走り方や動作の改善には、接地時間が長く癖の出やすい歩行動作から見直すことが賢明です。
また、人の歩行は環境的な要因によって個々の歩行動作が形成されていますが、特にスポーツ選手においては顕著です。
日々の生活で正しい歩き方ができていないと独自の癖がついてしまい、ケガのリスクを高めることにもなります。
例えば、陸上の長距離選手などは日常的に物理的ストレスが末端にかかり過ぎると、アキレス腱炎を起こす可能性があります。
引用:【AYUMI Topics小泉圭介インタビュー第2回】プロアスリートでも体の動かし方を「間違っている」
【競技別】スポーツ選手の歩行の特徴
スポーツ選手は各競技で一般成人とは違った歩行の特徴があります。
次に、それぞれ特徴が異なる3つの競技の歩行の特徴についてご説明します。
・短距離選手
・競歩
・武道選手
それぞれの歩行の特徴を確認していきましょう。
短距離選手の歩行に見られる関節の動き
短距離選手の歩行については、ある調査が関節の動きに特徴があることを示しています。
その調査とは、オリンピック代表選手を含む短距離および跳躍競技者男子と、一般成人の大学生を比較対象にしています。
また、実験試技としては、歩行、速歩、ジョギングおよび疾走の試技を採用。
その結果、競技者は接地直後に膝関節がやや屈曲していましたが、股関節はほぼ一貫して伸展を続けている動作が見られました。
一方、一般成人は接地直後に膝関節の屈曲だけでなく、速歩、ジョギングにおいても股関節にも一過性の屈曲が生じていることが分かっています。
さらに、競技者の疾走における膝関節や足関節、速歩における股関節、ジョギングにおける足関節も有意に大きい結果となりました。
引用:競技者と一般人の走および歩動作の特徴
競歩は物理的ストレスが強い
競歩は、極限までストライドとピッチを上げて長時間歩いたりするような高い強度が求められます。
そのため、エネルギー供給系のことを考えてみても、競歩は最も過酷な競技の一つと言えるでしょう。
また、競歩のように歩きと走りの境界線付近が物理的ストレスが強くかかりやすくなります。
そのため、正しい歩行バランスとリズムを一定に保つことが、長時間のパフォーマンス維持にとって重要な要素になります。
引用:【AYUMI Topics小泉圭介インタビュー第2回】プロアスリートでも体の動かし方を「間違っている」
武道選手の特徴的歩行である「すり足」
武道は、身体移動で生ずる体や構えの動揺を極力少なくすることを重要としています。
そのため、武道の熟練者は身体動作のブレが生じず、滑らかで淀みのない動きをしています。
これらの武道の特性を表現するために、身体移動の根幹をなす動作として特徴的な歩行が「すり足」です。
すり足は、重心の安定化する構造と足部の効率的な動きを可能にしています。
また近年では、すり足動作の安定性は、武道だけではなくトレーニングにも注目されています。
すり足運動を用いた短期的トレーニングでは、立位時重心動揺が減少する傾向があることが報告済みです。
引用:競技者と一般人の走および歩動作の特徴
スポーツ選手のパフォーマンス向上に活躍する歩行分析!
歩行は人間の基本的な動作の一つであり、そのメカニズムを理解することは、スポーツ選手のパフォーマンス向上において非常に重要です。
しかし、スポーツ選手は各競技に合わせた足の運びや重心のかけ方など競技に合わせた歩行の特徴があります。
そのため、それぞれの競技の特徴に合わせた歩行の分析をしていくことが求められます。
そこで、活躍するのが歩行分析です。歩行分析は歩行に関する問題を特定して、適切なトレーニングを行うことができます。
また、歩行の立脚期、遊脚期など各フェーズにおける関節の動きや筋肉の活動など詳しく測定することが可能です。
その結果、スポーツ選手のパフォーマンス向上につながる歩行動作改善に大変役立ちます。
まとめ
今回は「スポーツ選手のパフォーマンス向上のための歩行分析」についてご説明しました。
スポーツ選手の走る動きなど動作の基礎となるのが日常の歩行です。そのため、普段から歩行のクセや歩行バランスを見直すことがパフォーマンス向上につながります。
そこで最後に、スポーツ選手のパフォーマンス向上やケガ予防に貢献するAYUMI EYEをご紹介します。
AYUMI EYEは、早稲田エルダリーヘルス事業団が開発した最先端の歩行能力解析デバイスです。
正しい歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」の測定や評価をICTの力を活用することで、シンプルに見える化を実現しました。
そのため、容易に歩行状態が正確に分析できるため、スポーツ選手の技術力向上に貢献します。
(参考資料)
引用:【AYUMI Topics小泉圭介インタビュー第2回】プロアスリートでも体の動かし方を「間違っている」
引用:競技者と一般人の走および歩動作の特徴
歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析
AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。
測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
03-5447-5470 受付時間:平日 9:00~18:00
お問い合わせ
03-5447-5470 受付時間:平日 9:00~18:00