PREMIUM COLUMN
2024/09/06
目次
私たちの生活で欠かせない歩行。歩行に対する意識は、ライフスタイルによっても影響されるようです。
そこで、今回こちらの記事では、歩行とライフスタイルの相互関係について詳しく解析していきます。
ぜひ、こちらの記事でライフスタイルで異なる歩行意識を理解していただき、健康につながる歩行を続けていきましょう。
現在、交通手段の発達により、歩くライフスタイルの衰退を危惧する声があり、実際にそのことを示す分析結果が存在します。
その研究では、京都市内に限定していますが、今と昔の移動実態の分析を行っています。
検証結果によると、昔の移動実態として1970年では代表的な交通手段は徒歩で、発生交通量の45.3%にも及んでいました。
すなわち、この時代は人々のライフスタイルとして「歩くこと」が確実に根付いていたことがわかります。
ところが、その後2000年に入ると、徒歩の割合は24.4%にまで低下しました。
つまり、この30年の間で「歩く」ライフスタイルが大きく衰退したことがわかります。
この「歩く」ライフスタイルの衰退原因の一つとして挙げられるのが、自動車交通の増加にあることは間違いありません。
そのため、今後も交通手段が発達していくことで「歩く」ライフスタイルが少なくなることが懸念されます。
引用:第1部 「歩く」ライフスタイル形成に関する検討
次に、現在の人々の歩行意識とライフスタイルの関係性について解析した研究を参考に見ていきましょう。
その研究では、東京都や大阪市など人口10万人以上の5都市を抽出し、全国の地域の歩行行動の意識を比較しました。
具体的な調査内容としては、各交通手段の利用頻度と歩行意識の関係性について調べています。
その結果、電車など公共交通の利用頻度に関しては、大都市圏で高いことがわかり、逆に地方都市では低くなりました。
一方、自動車の交通利用頻度に関しては、地方都市で高く、逆に大都市圏では低い結果となりました。
また、他の研究では、交通手段の利用頻度と歩行肯定度を比較した調査があります。その調査では、歩行に肯定的であればあるほど公共交通の利用頻度は高く、歩行に否定的な方は自動車の利用頻度が高い意識となりました。
なお、今回の調査は都市規模で利用形態に違いがでるため、公共交通の整備状況がライフスタイルに影響を与えていることが示唆されています。
そのため、歩行意識を解析する際は、歩行環境や公共交通の整備について、より一層考慮していく必要性があるでしょう。
引用:歩行意識とライフスタイルの関係に関する分析
健康維持増進活動の一環として健康に良いと言われている歩行について、労働者を対象に調査した研究があります。
その研究では、製造業関係の職員男女334名を対象に労働者の平日勤務時と休日1日の歩行数や心身の健康について調べました。
すると、勤務日と休日では歩行数や心身的影響に違いがでることがわかりました。
次に、研究結果が示す労働者のライフスタイルにおける歩行意識について、詳しく内容を見ていきましょう。
労働者の平日勤務日と休日の歩行数の違いについては、歩行数は社会的因子との関連性が深いようです。
また、平日の歩行数に関しては、概ね職種や性別との関連性が深い傾向です。
一方、休日の場合は歩行数について行動様式やライフスタイルの違いが関連しています。
また、平日に歩行数が多い人と休日に歩行数が多い人の傾向については、下記のような違いがありました。
勤務日と休日で歩行が与える心身的影響については、同じ1日でも勤務時と休日では歩行での心身の健康に違いがあるようです。
具体的には、休日の1日歩行数はくつろぎの増加と関連しているのに対して、勤務時の歩行数の場合はくつろぎとはあまり関係性がありませんでした。
すなわち、休日のように自らの意志で行う歩行と仕事で歩く場合とでは、歩行中の精神状態の違いに変化がでています。
そのため、歩行能力を目指すためには、環境因子や社会的因子を考慮しながら観察していくことが必要です。
引用:労働者の平日1日, 勤務時, および休日1日歩行数と心身の健康との関係
今回は「歩行解析で見るライフスタイルと歩行との相互関係!」についてご説明しました。
歩行状態は、休日に好んでする場合と仕事で歩かざるを得ない場合とでは、心理的に大きな変化が見られます。
心身の健康を目的に歩行を行うためには、ただ単に歩行数の増加だけを行うのではなく環境要因なども考慮することが大切です。
最後に、さまざまなライフスタイルの歩行状態を解析できる「AYUMI EYE」をご紹介します。
AYUMI EYEは、歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価することができるデバイスです。
現在の歩行を見える化して解析できるため、環境的要因や精神的要因の変化に応じて分析することが可能です。
ぜひ、さまざまな状況での歩行状態を解析できるデバイスを活用しながら、歩行能力向上を目指していきましょう。
(参考資料)
引用:労働者の平日1日, 勤務時, および休日1日歩行数と心身の健康との関係
AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。
測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
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2024/09/06
歩行解析で見るライフスタイルと歩行との相互関係!
目次
私たちの生活で欠かせない歩行。歩行に対する意識は、ライフスタイルによっても影響されるようです。
そこで、今回こちらの記事では、歩行とライフスタイルの相互関係について詳しく解析していきます。
ぜひ、こちらの記事でライフスタイルで異なる歩行意識を理解していただき、健康につながる歩行を続けていきましょう。
目次
昔は「歩く」がライフスタイルの中心だった
現在、交通手段の発達により、歩くライフスタイルの衰退を危惧する声があり、実際にそのことを示す分析結果が存在します。
その研究では、京都市内に限定していますが、今と昔の移動実態の分析を行っています。
検証結果によると、昔の移動実態として1970年では代表的な交通手段は徒歩で、発生交通量の45.3%にも及んでいました。
すなわち、この時代は人々のライフスタイルとして「歩くこと」が確実に根付いていたことがわかります。
ところが、その後2000年に入ると、徒歩の割合は24.4%にまで低下しました。
つまり、この30年の間で「歩く」ライフスタイルが大きく衰退したことがわかります。
この「歩く」ライフスタイルの衰退原因の一つとして挙げられるのが、自動車交通の増加にあることは間違いありません。
そのため、今後も交通手段が発達していくことで「歩く」ライフスタイルが少なくなることが懸念されます。
引用:第1部 「歩く」ライフスタイル形成に関する検討
歩行意識とライフスタイルの関係性
次に、現在の人々の歩行意識とライフスタイルの関係性について解析した研究を参考に見ていきましょう。
その研究では、東京都や大阪市など人口10万人以上の5都市を抽出し、全国の地域の歩行行動の意識を比較しました。
具体的な調査内容としては、各交通手段の利用頻度と歩行意識の関係性について調べています。
その結果、電車など公共交通の利用頻度に関しては、大都市圏で高いことがわかり、逆に地方都市では低くなりました。
一方、自動車の交通利用頻度に関しては、地方都市で高く、逆に大都市圏では低い結果となりました。
また、他の研究では、交通手段の利用頻度と歩行肯定度を比較した調査があります。その調査では、歩行に肯定的であればあるほど公共交通の利用頻度は高く、歩行に否定的な方は自動車の利用頻度が高い意識となりました。
なお、今回の調査は都市規模で利用形態に違いがでるため、公共交通の整備状況がライフスタイルに影響を与えていることが示唆されています。
そのため、歩行意識を解析する際は、歩行環境や公共交通の整備について、より一層考慮していく必要性があるでしょう。
引用:歩行意識とライフスタイルの関係に関する分析
勤務日と休日で異なるライフスタイルの歩行解析
健康維持増進活動の一環として健康に良いと言われている歩行について、労働者を対象に調査した研究があります。
その研究では、製造業関係の職員男女334名を対象に労働者の平日勤務時と休日1日の歩行数や心身の健康について調べました。
すると、勤務日と休日では歩行数や心身的影響に違いがでることがわかりました。
次に、研究結果が示す労働者のライフスタイルにおける歩行意識について、詳しく内容を見ていきましょう。
勤務日と休日での歩行数の違い
労働者の平日勤務日と休日の歩行数の違いについては、歩行数は社会的因子との関連性が深いようです。
また、平日の歩行数に関しては、概ね職種や性別との関連性が深い傾向です。
一方、休日の場合は歩行数について行動様式やライフスタイルの違いが関連しています。
また、平日に歩行数が多い人と休日に歩行数が多い人の傾向については、下記のような違いがありました。
勤務日と休日で歩行が与える心身的影響
勤務日と休日で歩行が与える心身的影響については、同じ1日でも勤務時と休日では歩行での心身の健康に違いがあるようです。
具体的には、休日の1日歩行数はくつろぎの増加と関連しているのに対して、勤務時の歩行数の場合はくつろぎとはあまり関係性がありませんでした。
すなわち、休日のように自らの意志で行う歩行と仕事で歩く場合とでは、歩行中の精神状態の違いに変化がでています。
そのため、歩行能力を目指すためには、環境因子や社会的因子を考慮しながら観察していくことが必要です。
引用:労働者の平日1日, 勤務時, および休日1日歩行数と心身の健康との関係
まとめ
今回は「歩行解析で見るライフスタイルと歩行との相互関係!」についてご説明しました。
歩行状態は、休日に好んでする場合と仕事で歩かざるを得ない場合とでは、心理的に大きな変化が見られます。
心身の健康を目的に歩行を行うためには、ただ単に歩行数の増加だけを行うのではなく環境要因なども考慮することが大切です。
最後に、さまざまなライフスタイルの歩行状態を解析できる「AYUMI EYE」をご紹介します。
AYUMI EYEは、歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価することができるデバイスです。
現在の歩行を見える化して解析できるため、環境的要因や精神的要因の変化に応じて分析することが可能です。
ぜひ、さまざまな状況での歩行状態を解析できるデバイスを活用しながら、歩行能力向上を目指していきましょう。
(参考資料)
引用:第1部 「歩く」ライフスタイル形成に関する検討
引用:歩行意識とライフスタイルの関係に関する分析
引用:労働者の平日1日, 勤務時, および休日1日歩行数と心身の健康との関係
歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析
AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。
測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
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