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歩行速度の低下は全身疾患のサイン?臨床で活かす歩行評価の基礎知識

歩行速度の低下は全身疾患のサイン?臨床で活かす歩行評価の基礎知識

歩行の変化は体の異常を示す指標の一つになります。特に、歩行速度の低下は病気のサインにもなるため、観察が必要です。

 

そこで、今回こちらの記事では、歩行速度の低下と全身疾患の関係性について詳しくご説明します。

ぜひ、こちらの記事を参考にしていただき、臨床における歩行評価にもお役立てください。

 

歩行速度は健康寿命の指標

近年、歩行速度は健康寿命の指標として注目されています。

 

また、歩行速度が遅くなることは、全死亡リスクの上昇とも関連しているほどです。

 

さらに、歩行速度は転倒や骨折、要介護状態、認知機能の低下との関連も示唆されています。

 

なお、一般的な歩行速度は70歳頃までは変わらず、その後低下する傾向です。

 

これは、加齢による筋力低下や柔軟性低下が原因として挙げられますが、それ以外にも全身疾患の可能性が考えられます。

 

(引用;高齢者が歩くのが遅くなった理由 自然な老化?それとも注意サイン?)

(引用;高齢者の歩行障害)

歩行速度の低下で考えられる主な全身疾患

次に、歩行速度の低下で考えられる主な全身疾患についてご紹介します。

 

・サルコペニアやフレイル

・パーキンソン病

・脊椎疾患

・脳疾患

 

それぞれの疾患を詳しく見ていきましょう。

サルコペニアやフレイル

サルコペニアやフレイルは、歩行速度の変化と関連性が高い症状です。

サルコペニアとは筋肉が減って体の機能が低下した状態を指します。

 

検査で筋肉量が基準より減少していることが認められると、サルコペニアと診断されます。

また、握力低下や歩行速度が0.8m/秒以下ほど遅くなるのが、主な症状です。

 

同様にフレイルは加齢に伴う予備能力の低下で、ストレスに対する回復力が低下した状態を指します。

なお、フレイルの人はサルコペニアを合併することが多いです。

 

(引用;【図解】サルコペニアとは?フレイルとの違いは?特徴や対策方法)

パーキンソン病

パーキンソン病は、神経変性疾患のなかで代表的な病気です。

 

脳の神経に異常が生じることで脳からの命令が全身にうまく伝わらなくなり、身体が動かしづらくなるのです。

主な症状としては歩行の際に前傾姿勢になりやすく、歩幅が狭くなることで歩行速度が遅くなります。

 

なお、パーキンソン病の多くは40歳代から現れ始め、50〜60歳代で発症します。

 

(引用;くぼた脳神経内科クリニック)

 

脊椎疾患

突然長距離が歩けなかったり、歩行が遅くなったりする場合は、脊椎に原因があるケースが考えられます。

 

脊髄が障害されて機能が悪くなると、股関節周辺の大きな筋肉に力が入りにくくなります。

 

また、神経による下肢の筋肉のコントロールが上手くいかなくなることで、歩き方がぎこちなくなり、歩行速度が遅くなるのです。

 

(引用;歩行障害)

脳疾患

脳疾患患者の歩行速度は日常生活の自立度と関連が深く、リハビリテーションにとっても重要な指標になります。

 

脳梗塞では、脳の血管に詰まりが生じ、その先にある脳細胞の働きが低下する病気です。

後遺症として左右どちらかの手足に麻痺が残ることがあり、その場合歩行速度に影響を与えます。

 

また、脳出血や脳腫瘍で手足に麻痺が残る場合は、歩行障害やふらつきなど歩行速度が変化します。

 

(引用;左脳の脳卒中と右脳の脳卒中では歩行速度低下の要因が異なる)

(引用;歩行の悩みについて)

歩行速度低下の目安

次に、国立長寿医療研究センターの歩行速度と要介護との関連性についての検証結果をご紹介します。

 

検証結果で歩行速度低下の目安を確認しながら、疾患予防の参考にしましょう。

 

その調査では、男性平均1.32m/秒、女性平均1.26m/秒の歩行速度を持つ参加者を基準とし、グループに分かれて歩行速度の変化を検証しました。

 

すると、歩行速度基準よりも遅いグループは、その後要介護になるリスクが高くなったのです。

 

一方、男性の最も速いグループは要介護リスクが低くなることがわかりました。

 

ただ、これらの結果は個人差も影響しているため、一つの目安として留めておくと良いでしょう。

 

(引用;歩行速度と要介護との関連性)

歩行速度低下の観察指標ポイント

次に、臨床に役立つ歩行速度低下の観察指標ポイントをご説明します。

歩行速度は、特に大腿四頭筋や大臀筋が推進力に関与しています。

 

これらの筋肉が弱ると一歩一歩を踏み出す力が弱まるため、歩幅が狭くなり歩行速度が遅くなるのです。

 

また、体のバランス能力が低下すると転ばないように慎重に歩くようになります。

すると、転倒予防に歩幅が小さく自己防衛反応がでるため、歩行スピードは落ちてしまいます。

 

さらに、変形性膝関節症や股関節症など関節疾患がある場合は痛みや違和感を避ける動作をとる傾向です。

そのため、ゆっくりとした歩き方になるため、歩行速度が落ちます。

 

まとめ

 

今回は「歩行速度の低下は全身疾患のサイン?臨床で活かす歩行評価の基礎知識」についてご説明しました。

 

歩行速度の低下は要介護や全身疾患の可能性があるため、評価観察や歩行改善が重要です。

 

普段と比べて明らかに歩行が遅くなったときは、病気のサインにもなるため早めの対策をとりましょう。

 

最後に、歩行速度の観察指標とともに歩行改善に貢献する「AYUMI EYE」をご紹介します。

 

AYUMI EYEは、正しい歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価することができるデバイスです。

 

簡単かつ正確に歩行状態が分析できるため、歩行の観察と正しい歩行を通じて歩行速度の推進力アップにつながります。

 

ぜひ、歩行分析を活用しながら、歩行能力向上と健康的な歩行を目指しましょう。

 

参考文献

(引用;高齢者が歩くのが遅くなった理由 自然な老化?それとも注意サイン?)

(引用;高齢者の歩行障害)

(引用;【図解】サルコペニアとは?フレイルとの違いは?特徴や対策方法)

(引用;くぼた脳神経内科クリニック)

(引用;歩行障害)

(引用;左脳の脳卒中と右脳の脳卒中では歩行速度低下の要因が異なる)

(引用;歩行の悩みについて)

 

 


歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析

AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。

バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。

測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。

簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。

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