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AYUMI EYEは、業種・業界を問わず、
これまで多くの企業・公共機関
(特殊法人や行政、学校等)に導入いただきました。
ここでは、お客様の声の一部をご紹介します。
2026/09/28
画像検査だけではわからない?「形態」と「動き」の違いから考える歩行分析の価値
目次
「レントゲンやMRIでは異常なし。でも痛みがあり、うまく歩けない」——こうした訴えは、整形外科やリハビリの現場では決して珍しくありません。
画像検査は「骨や軟部組織の形態(構造)」を捉えるために優れたツールです。しかし、「どのように動いているか(機能)」を捉えることは、画像検査だけでは難しいのです。
この「形態と機能の乖離」という視点を理解することで、歩行分析が担う役割の本質が見えてきます。今回は、画像検査と歩行分析それぞれの強みを整理しながら、両者を組み合わせることで実現できる評価の深さについてご説明します。
目次
画像検査が捉えるもの——「形態」の可視化
まず、現代医療で用いられる主要な画像検査の特性を確認しておきましょう。
レントゲン(X線):骨の形態を素早く把握
レントゲン検査は、骨の形状・変形・骨折・関節裂隙の狭小化などを迅速に捉えるのに優れています。変形性膝関節症(膝OA)の診断では、レントゲン所見によるケルグレン/ローレンス(K/L)グレードが重症度の基準として広く用いられています。ただし、レントゲンでは軟骨や半月板を直接見ることができないという限界があります。
(引用;変形性膝関節症診療ガイドライン2023 | 日本整形外科学会)
MRI:軟部組織の内部まで詳細に描出
MRIは強力な磁石を用いた検査で、軟骨・半月板・靱帯・筋肉・腱など骨以外の軟部組織を高精度に描出できます。はぁとふる運動器ケアしまだ病院の解説によると、MRIはレントゲンでは見えない「骨挫傷」や、半月板内部の異常・軟骨の損傷・靱帯損傷の場所や程度までわかる点が最大の強みとされています。
さらに順天堂大学の研究では、変形性膝関節症においてMRIを用いた観察により、早期の骨棘が半月板を引っ張るメカニズムがレントゲンでは捉えられない早期変化として確認されています。
(引用;MRIの威力について | 医療法人はぁとふる 運動器ケア しまだ病院)
(引用;変形性膝関節症の病態を解明 | 順天堂 GOOD HEALTH JOURNAL)
CT・脳MRI:骨折評価と脳・神経病変の把握
CTはX線を用いた断層撮影で、急性期の骨折・脳出血の確認に第一選択となります。脳MRIは脳卒中後の梗塞巣・出血部位・神経構造を評価するのに優れ、脳卒中後のリハビリ計画立案に欠かせない情報を提供します。STROKE LABの解説では、CTは急性期の骨や出血を素早く診るのに優れ、MRIは軟部組織の分解能で依然として優位であるとされています。
(引用;療法士のためのMRI・CT脳画像の見方と下肢運動リハビリ | STROKE LAB)
(引用;運動器リハビリテーションに必要な画像診断 | J-STAGE(理学療法学))
画像検査が捉えられないもの——「機能」と「動き」の乖離
画像検査は「その瞬間の構造・形態」を精密に写し取るものです。しかし、身体が「実際にどう動いているか」は画像からは読み取れません。
形態の重症度と機能・痛みは必ずしも一致しない
整形外科・リハビリの現場で広く知られているのが、「画像上の重症度と症状・機能の不一致」という現象です。日本整形外科学会の変形性膝関節症診療ガイドライン(2023年)でも、下肢の変形性関節症が歩行能力に与える影響は大きいことが報告されている一方で、疼痛の構成要素(炎症・力学的負荷・神経感作など)は多因子的であることが示されています。
つまり「レントゲン上では重度のOAだが比較的よく動ける患者」も「レントゲン上では軽度でも強い痛みと歩行障害を持つ患者」も存在します。「構造がどうなっているか」と「どう動けるか」は別の問いであり、別の評価が必要なのです。
(引用;変形性膝関節症診療ガイドライン2023 | 日本整形外科学会)
「静止している身体」と「動いている身体」の違い
画像検査で評価できるのは基本的に「静止した状態の構造」です。しかし、歩行は「動的・反復的・全身統合的な行為」であり、静止画像では捉えられない情報が含まれています。たとえば
これらはいずれも、「実際に歩かせてみる」ことでしか捉えられない情報です。
歩行分析が捉えるもの——「動き」の定量化
歩行分析は画像検査が捉えられない「動的な身体機能」を数値化することで、評価の地図に新たな次元を加えます。
歩行速度・歩幅・ケイデンスによる機能の客観化
歩行速度は心臓・筋肉・脳・神経の統合的な状態を反映し、「第6のバイタルサイン」とも呼ばれます。HOMER IONの解説では、歩行速度低下の原因を特定するために歩行速度=歩幅×歩行率に分解することが臨床推論として有効であるとされています。
「歩行速度が低下しているのか、歩幅が短縮しているのか、歩行率が落ちているのか」を分けて評価することで、介入すべき原因が画像とは独立して特定できます。
(引用;歩行速度・歩幅・歩行率から読み解く臨床評価 | HOMER ION)
バランス・推進力・リズムによる動的機能の評価
HOMER IONの歩行評価解説によると、歩行分析で把握すべき主な指標には、
などが含まれます。これらは画像で映し出される「骨・軟骨・神経の構造」ではなく、「身体システムが実際に動いているときのパフォーマンス」を反映するものです。
(引用;なぜリハビリ評価で「歩行」が重要視されるのか | HOMER ION)
変動性(ばらつき)が映す「隠れた機能低下」
さらに注目されているのが、歩行の変動性(ばらつき)です。歩行速度の平均値が正常範囲内でも、一歩ごとのリズムや歩幅の変動(変動係数)が大きい場合、神経系の制御能力の低下やフレイルの早期サインとして機能します。「平均値は正常だが、ばらつきが増えている」状態は画像には写らないが、歩行分析では数値として捉えられます。
(引用;なぜ今「歩行の安定性評価」が重要なのか | HOMER ION)
「形態」と「動き」を組み合わせることの臨床的意義
画像検査と歩行分析は「競合するもの」ではなく、「互いに補い合う相補的なツール」です。両者を組み合わせることで、以下のような臨床的価値が生まれます。
① 形態の説明と機能の現状をつなぐ
「MRIで内側半月板損傷が確認された」という情報は「構造の問題」を示します。そこに「左立脚期の荷重が右比で20%少ない・歩行速度が0.8m/秒」という歩行データが加わることで、「損傷がどれほど機能に影響しているか」が具体的に把握できます。「形態の診断」と「機能の現状」を数値でつなぐのが歩行分析の役割です。
② リハビリ介入の前後比較を客観化する
画像は短期間では変化しにくいため、リハビリ効果の評価には適しません。一方で歩行分析は、1〜3か月の介入前後で数値を比較することができ、「歩幅が2cm伸長した」「左右荷重差が改善した」という改善の根拠を定量的に示すことができます。患者・家族への説明や多職種連携での情報共有において大きな力を発揮します。
③ 画像が変わらなくても「機能の改善」を捉えられる
変形性膝関節症などの慢性疾患では、軟骨の変性はリハビリで回復しません。しかし筋力強化・歩行パターンの修正・荷重分散などの介入によって、「画像に変化はなくても機能が大きく改善する」ことがあります。この改善を客観的に示せるのが歩行分析であり、「画像は変わらなくても、あなたの歩き方は確実によくなっています」という根拠として機能します。
まとめ
今回は「画像検査だけではわからない?『形態』と『動き』の違いから考える歩行分析の価値」についてご説明しました。
レントゲン・MRI・CTは「形態(構造)」の可視化に優れたツールである一方、「動き(機能)」の評価には別のアプローチが必要です。形態の重症度と機能・症状は必ずしも一致せず、「実際にどう動いているか」は「歩かせてみる」ことでしか把握できません。歩行速度・歩幅・バランス・リズム・ばらつきといった歩行データは、画像には写らない機能の実態を数値で可視化する唯一の手段として、リハビリテーション医療の質を高める重要な役割を担っています。
そこで最後に、「動きの評価」を現場にもたらす「AYUMI EYE」をご紹介します。
AYUMI EYEは、正しい歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価することができるデバイスです。
簡単かつ正確に歩行状態が分析できるため、画像診断と組み合わせることで「形態の評価」と「機能の評価」を統合し、より精度の高い臨床推論・リハビリ計画立案・介入効果の検証が可能になります。
ぜひ、歩行分析を「形態と機能をつなぐ架け橋」として活用し、患者・利用者一人ひとりに最適化された評価・介入を実現していきましょう。
(参考資料)
(引用;変形性膝関節症診療ガイドライン2023 | 日本整形外科学会)
(引用;MRIの威力について | 医療法人はぁとふる 運動器ケア しまだ病院)
(引用;変形性膝関節症の病態を解明 | 順天堂 GOOD HEALTH JOURNAL)
(引用;療法士のためのMRI・CT脳画像の見方と下肢運動リハビリ | STROKE LAB)
(引用;運動器リハビリテーションに必要な画像診断 | J-STAGE(理学療法学))
(引用;歩行速度・歩幅・歩行率から読み解く臨床評価 | HOMER ION)
(引用;なぜリハビリ評価で「歩行」が重要視されるのか | HOMER ION)
(引用;なぜ今「歩行の安定性評価」が重要なのか | HOMER ION)