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AYUMI EYEは、業種・業界を問わず、
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(特殊法人や行政、学校等)に導入いただきました。
ここでは、お客様の声の一部をご紹介します。
2026/05/07
歩行分析は介護予防にどう役立つ?現場で活かせる評価ポイントを解説
目次
「利用者のフレイル予防に歩行評価を取り入れたい」「機能訓練の効果をどう示せばよいか分からない」——デイサービスや通所リハビリなどの介護現場では、こうした課題を抱えるスタッフが多くいます。
歩行は、高齢者の身体機能・バランス能力・転倒リスクを総合的に映し出す指標です。歩行分析を介護予防に組み込むことで、フレイルの早期発見・個別ケアの精度向上・科学的介護の推進という三重の効果が期待できます。
今回は、歩行分析が介護予防に果たす役割と、デイサービスをはじめとした介護現場で活かせる評価ポイントについて詳しくご説明します。
目次
なぜ介護予防に歩行分析が重要なのか
厚生労働省は、要介護状態になる手前の段階をフレイルと定義し、この状態を早期に発見・対処することで要介護状態への移行を予防・遅延させることを介護予防の中心目標に位置づけています。
フレイルは「身体的フレイル」「精神・心理的フレイル」「社会的フレイル」の3種類に分けられます。このうち身体的フレイルの主な評価項目として「歩行速度の低下(6m歩行で毎秒1.0m未満)」「筋力の低下」「体重減少」「疲労感」「活動量の低下」の5項目がJ-CHS基準として定められており、歩行速度はフレイル診断の中核的な指標です。
すなわち「歩行状態を正確に把握すること」が、介護予防の出発点となります。しかし、目視による観察だけでは変化を数値で捉えられないため、より精度の高い評価には歩行分析の活用が有効です。
(引用;フレイルと介護予防 | 健康長寿ネット(長寿科学振興財団))
(引用;健康長寿に向けて必要な取り組みとは?フレイル予防 | 厚生労働省)
(引用;フレイルの評価基準(J-CHS基準) | ナース専科)
歩行分析で介護予防に活かせる3つの評価ポイント
介護現場での歩行分析を介護予防に効果的に活かすには、以下の3つの評価ポイントが重要です。
① 歩行速度の定期測定によるフレイルスクリーニング
歩行速度は最もエビデンスが確立されたフレイル・サルコペニアのスクリーニング指標です。5m歩行テストや10m歩行テストを月1回以上定期的に実施し、数値の変化を追跡することが基本です。
歩行速度の変化が見られた場合(特に毎秒1.0m未満への低下)は、フレイル進行・転倒リスク増大・要介護化のサインとして機能訓練プログラムの見直し根拠になります。また、経時的なデータ比較により、機能訓練の効果検証も可能です。
(引用;フレイルと介護予防 | 健康長寿ネット(長寿科学振興財団))
② 歩行バランス・左右差の評価による転倒ハイリスク者の早期把握
デイサービスの機能訓練における重要な目標の一つが転倒予防です。歩行分析では、歩行速度だけでなく左右のバランス・歩行リズムの乱れ・重心動揺などを数値化できるため、転倒リスクを多角的に評価できます。
特に、歩行の左右非対称性(片足への荷重偏り・歩幅の左右差など)は目視では見逃しやすい変化ですが、歩行分析データでは客観的に検出できます。これらの変化を早期に把握することで、個別の機能訓練計画に反映したピンポイントのリスク対応が可能になります。
(引用;介護予防通所リハビリテーション(デイケア)とは | 健康長寿ネット)
③ 推進力・体幹安定性の評価による機能訓練の個別化
高齢者の歩行機能低下は多様な原因によるため、「なぜ歩行が低下しているのか」を特定することが重要です。歩行分析では推進力(前進する力)・体幹の安定性・歩行リズムを定量的に評価できるため、「筋力不足なのか」「バランスの問題なのか」「リズム障害なのか」を区別してアプローチできます。
この個別化された評価が、利用者一人ひとりに最適な機能訓練メニューの立案につながり、自立支援の実現に貢献します。
(引用;機能訓練とは?デイサービスで行われる機能訓練のメニュー例 | リハブクラウド)
科学的介護(LIFE)との連携で加算対応を強化する
2021年の介護報酬改定で新設された科学的介護情報システム(LIFE)への情報提出は、介護現場における歩行評価の重要性をさらに高めています。
LIFEでは、利用者の状態(歩行能力・ADL・認知機能など)をデータとして提出し、全国のエビデンスに基づくフィードバックを受けることができます。このフィードバックをもとにPDCAサイクルを回すことで、ケアの質向上と個別機能訓練加算(Ⅱ)の算定が可能になります。
歩行分析によって得られる歩行速度・バランス・推進力などの客観的な数値データは、LIFE提出に必要な「機能の変化を示す根拠」として活用できます。また、3か月に1回以上の評価と計画見直しという要件を、歩行データの定期記録という形で効率的に満たすことができます。
(引用;LIFE(科学的介護情報システム)をわかりやすく解説 | リハブクラウド)
(引用;科学的介護推進体制加算の算定要件がまるわかり | リハブクラウド)
(引用;科学的介護情報システム(LIFE)について | 厚生労働省)
デイサービスでの実践的な歩行評価の流れ
介護現場で歩行分析を介護予防に活かすための、実践的な評価の流れを確認していきましょう。
Step1:初回評価でベースラインを把握
利用開始時に歩行速度・バランス・推進力のベースライン(基準値)を測定します。この初回データが、以降のすべての評価・ケア立案の基準点となります。TUGテスト・5m歩行テストと組み合わせることで、より包括的な初回評価が実現します。
Step2:月次の定期評価で変化を追跡
月に1回以上の定期測定でデータを蓄積し、グラフや数値で変化を可視化します。改善傾向が見られる利用者には「数値で分かる成果」を伝えることでモチベーション向上につながり、悪化傾向の場合は機能訓練メニューや頻度の見直しの根拠となります。
Step3:多職種連携・ご家族への共有
歩行分析データはケアマネジャー・医師・看護師・ご家族との情報共有ツールとして活用できます。数値とグラフによる「見える化」は、専門知識のない家族にも歩行機能の変化を直感的に伝えることができ、ケアプランの根拠づけにも役立ちます。
また、通いの場や地域支援事業での歩行分析測定は、厚生労働省が「リスクあり者を把握するための取り組み」として推進しており、地域単位での介護予防への貢献にもつながります。
(引用;令和4年度 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施 取組事例 | 厚生労働省)
(引用;元気なうちから介護予防 | 横浜市)
歩行分析が介護予防にもたらす5つのメリット
デイサービス・通所リハビリをはじめとした介護現場で歩行分析を活用することで、以下のメリットが得られます。
このように歩行分析は、介護予防の入口(スクリーニング)から個別介入(機能訓練)、そして評価・フィードバック(LIFE対応)まで、介護予防のすべてのフェーズで活用できるツールです。
まとめ
今回は「歩行分析は介護予防にどう役立つ?現場で活かせる評価ポイントを解説」についてご説明しました。
歩行分析は、フレイルスクリーニング・転倒リスク評価・個別機能訓練の根拠・LIFE対応・多職種連携の5つの面から介護予防を強力にサポートします。「感覚」から「データ」へのシフトにより、科学的根拠に基づく自立支援の実現と、利用者・家族・スタッフ全員が納得できる介護予防の実践が可能になります。
そこで最後に、介護予防の現場で活躍する歩行分析デバイス「AYUMI EYE」をご紹介します。
AYUMI EYEは、正しい歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価することができるデバイスです。
簡単かつ正確に歩行状態が分析できるため、デイサービスでのフレイルスクリーニング・機能訓練の個別化・LIFE提出データの収集まで、介護予防のあらゆる場面で活用できます。
ぜひ、歩行分析を介護予防の柱として活用し、利用者の自立した生活を長く守る介護現場づくりを目指していきましょう。
(参考資料)
(引用;フレイルと介護予防 | 健康長寿ネット(長寿科学振興財団))
(引用;健康長寿に向けて必要な取り組みとは?フレイル予防 | 厚生労働省)
(引用;フレイルの評価基準(J-CHS基準) | ナース専科)
(引用;介護予防通所リハビリテーション(デイケア)とは | 健康長寿ネット)
(引用;機能訓練とは?デイサービスで行われる機能訓練のメニュー例 | リハブクラウド)
(引用;LIFE(科学的介護情報システム)をわかりやすく解説 | リハブクラウド)
(引用;科学的介護推進体制加算の算定要件がまるわかり | リハブクラウド)
(引用;科学的介護情報システム(LIFE)について | 厚生労働省)
(引用;令和4年度 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施 取組事例 | 厚生労働省)
(引用;元気なうちから介護予防 | 横浜市)