PREMIUM COLUMN
2024/01/26
目次
運動耐容能を評価する検査で使われている「6分間歩行テスト(6MWT)」。
6分間歩行テストは、他の運動負荷試験と比べても検査が簡便なため、さまざまな場面で活用されています。
今回は、6分間歩行テストのメリットやデメリット、さらには運動耐容能についても詳しく説明していきます。
6分間歩行テストがどのような疾患や場面で使われているのか、また歩行能力にどのように貢献しているのか見ていきましょう。
6分間歩行テストは、1985年にGuyattらによって運動耐容能の評価法として最初に提唱された運動負荷試験です。
基本的なやり方は、検査対象者に30mの平坦な直線コースを6分間でできるだけ速く、長い距離を往復歩行してもらい、その歩行距離を測定します。
また、歩行の前後でバイタルなどを測定し評価していく検査方法になります。
引用元:ハートリハブログ 6分間歩行テストとは
引用元:呼吸リハのすすめ 運動負荷試験①運動負荷試験とは?運動負荷試験の目的・適応と禁忌、運動負荷試験前のチェック項目について
運動耐容能とは、身体がどのくらいまでの運動や負荷に耐えられるのかの能力です。
持久力や有酸素能力なども含まれており、心臓や肺、筋肉など全身の機能を測る指標として広く採用されています。
また、運動耐容能が低下することは、次のような生活に関わる要素に大きく影響していきます。
など なお、下記のようなケースが運動耐容能が低下している状態です。
上記のなかでも病気に関わる運動耐容能が低下している状態は、生活にも大きな影響を与えるため、適切な運動療法で上げていくことが必要です。
そこで、運動耐容能を評価する検査の一つとして、リハビリ評価などに使われているのが6分間歩行試験になります。
引用元:呼吸リハのすすめ 運動負荷試験②6分間歩行テスト~一般的な方法、利点と欠点~
6分間テストの歩行中は、対象者への声かけが重要な要素の一つになります。
また、声かけは決まった言葉があり、それ以外の声かけはしないのが特徴です。
さらに、歩行中は立ち止まったり、壁にもたれかかったりしながら、休むことは問題ありません。
歩行困難で中断する場合は、理由や時間、距離を記録して検査終了となります。
下記の6分間歩行テストの距離と生活範囲の目安を参考にしていきましょう。
また、最初の1分間と最後の1分間の走行距離を比較することで、疲労が個人にどの程度影響を及ぼしているかを測ることもできます。
引用元:医療法人社団倫生会 みどり病院 6分間歩行試験(6MWT)~できるだけ長く歩いて下さい
引用元:JHospitalist Network 6分間歩行試験
神経筋疾患では、定期的に6分間歩行テストを導入して変化を把握しています。
主に、下記のような疾患に使われています。
また、先行研究では、6分間歩行テストが神経筋接合部のあらゆる機能不全を特定できることを発見しています。
さらに、呼吸循環器系分野の先行研究においても、歩行速度と下肢筋力において有意な関連性があることを報告しています。
次に、臨床や研究において広く用いられている6分間歩行テストのメリットとデメリットを整理していきましょう。
など
なお、すでにカイドラインが用いられており測定方法の標準化が行われていますが、再現性などに関する報告がまだまだ少ないのが現状です。
引用元:健康をとり戻す応援サイト OGスマイル 歩くことで呼吸機能を測定できる、6分間歩行テストとシャトルウォーキングテストをリハビリの評価手段として比較
今回は「6分間の歩行テスト(6MWT)のメリットや評価する疾患とは?」についてご説明しました。
さまざまな疾患に対応している6分間の歩行テストは、どこでも容易に評価ができる大変便利な歩行検査方法です。
その反面、環境や検査状況などが変化すると、再現性に疑問がでてくることもあります。
そこで、歩行の運動効果を正確に分析できるデバイスであるAYUMI EYEをご紹介します。
AYUMI EYEは歩行時の加速度データに基づき歩行機能を「推進力」「バランス」「リズム」の3点から分析・評価ができるデバイスです。
効果的な身体機能測定として、現在でも医療分野や介護施設などで幅広く活用されています。
そして、多くの利用者の自己肯定感の向上やコミュニケーション創出にも役立っています。
せび、今回お伝えしました6分間の歩行テストの評価基準やAYUMI EYEを活用しながら、いつまでも歩く力を維持・向上していきましょう。
(参考資料) 6分間歩行試験(6MWT)~できるだけ長く歩いて下さい~ 【2022年版】6分間歩行テストの評価方法とエビデンスは?統合失調症患者に対する有用性に関するリハビリ論文サマリー 近畿中央呼吸器センター 診療部
AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。
測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
03-5447-5470 受付時間:平日 9:00~18:00
会員登録でさらに詳しい歩行分析ノウハウが手に入る
インタビュー
2025/07/08
【AYUMI EYEインタビュー】医療法人社団SEISEN清泉クリニック整形外科東京五反田
2024/06/19
【AYUMI EYEインタビュー】かもい名倉堂リハビリセンター 飯田さまにインタビューを行いました!!
【AYUMI EYEインタビュー】新横浜整形外科リウマチ科 石黒先生にインタビューを行いました!!
お役立ち情報
姿勢が変われば歩き方も変わる!猫背改善と歩行フォームの関係
2025/06/30
デスクワーク中の「ながら運動」で歩行力をキープする方法
2025/06/23
たった10分で足が変わる!足裏ケアの重要性とセルフメンテナンス法
その他コラム
2024/07/25
企業の健康経営施策!従業員の健康と生産性向上の両立を目指す!
トレーニング
2025/06/03
歩行速度が落ちたら要注意!ロコモ予防の簡単トレーニング法
2025/05/30
歩行データが語る“転ばない身体”のつくり方とは?
2025/05/27
データで示す、歩行改善がもたらす医療費・労災コスト削減効果
一般向けコラム
2023/04/28
正しい姿勢歩行で蠕動運動を促進!!
2023/03/03
水中歩行のメリット・デメリット
介護系コラム
2024/07/05
歩行音を分析!バタバタ歩きの原因や歩行音を軽減する方法!
2024/05/24
歩行のパフォーマンス評価を効果的に活用する方法
2024/02/16
朝と夜のウォーキングで自律神経を整える!効果的な時間帯や方法も紹介!
医療系コラム
2024/08/09
歩行障害が起こるサルコペニアとは?有効なリハビリ方法もご紹介!
2024/07/26
歩行の非対称性解析!加齢に伴う有効な評価とは?
2024/07/19
ストライド分析の有効性!高齢者の転倒予防介入への期待
歩行分析
疾患
筋肉・関節
算定報酬
2024/01/15
保護中: 機能性ソックスAYUMIASSITの転倒予防効果の検証結果
業種・業界問わずに導入されています
数名から100名超まで様々な施設でご利用頂いております。
Q1.貴院の特徴についてお聞かせください。 当院の法人としましては、まず‘本物の健康を提供する’というコンセプトで展開しております。 その中で障害を克服するためにはいかに自己治癒力を促進させるかということ […]
実際にAYUMI EYEを現場で導入いただいた、かもい名倉堂リハビリセンター 飯田さまにAYUMI EYEを知っていただいたきっかけや、使用感、現場スタッフさまの感想など、 インタビューを行いました。 Q1.施設の特徴を […]
実際にAYUMI EYEを現場で導入いただいた、新横浜整形外科リウマチ科 理学療法士の石黒竜平先生にAYUMI EYEを知っていただいたきっかけや、使用感、現場スタッフさまの感想など、 インタビューを行いました。 Q1. […]
【AYUMI EYEインタビュー】こうのす共生病院 中里科長・片桐統括部長にインタビューを行いました!!
実際にAYUMI EYE medicalを現場で導入いただいた、こうのす共生病院 科長の中里先生、および、リハビリテーション統括部長の片桐先生に、AYUMI EYEを知っていただいたきっかけや、使用感、現場スタッフさまの […]
【AYUMI EYEインタビュー】苑田会人工関節センター病院 田中友也さまにインタビューを行いました!!
実際にAYUMI EYE medicalを現場で導入いただいた、苑田会人工関節センター病院 理学療法士の田中友也さまに、AYUMI EYEを知っていただいたきっかけや、使用感、現場スタッフさまの感想など、 インタビューを […]
【AYUMI EYEインタビュー】フィッツリハ一之江 山田センター長にインタビューを行いました!!
実際にAYUMI EYEを現場で導入いただいた、フィッツリハ一之江のセンター長 山田様に、 AYUMI EYEを知っていただいたきっかけや、使用感、現場スタッフさまの感想など、 インタビューを行いました。 まず「フィッツ […]
【AYUMI EYEインタビュー】宝塚リハビリテーション病院 中谷先生にインタビューを行いました!!
2022年6月16日 実際にAYUMI EYEを現場で導入いただいた、宝塚リハビリテーション病院の中谷先生に、AYUMI EYEを知っていただいたきっかけや、使用感、現場スタッフさまの感想など、インタビューを行いました。 […]
宮崎県日南市の介護予防事業におけるAYUMI EYE導入事例
この度は、宮崎県日南市の介護予防事業におけるAYUMI EYEの導入事例をご紹介します。 1) 日南市の介護予防事業 ①事業内容についてお教えください。 ・一般介護予防事業「元気で長寿!!キープアップ教室」 元気で長寿! […]
【AYUMI Topics 小泉圭介インタビュー第5回】エクササイズに必須!プロアスリートも使用する理学療法士のおすすめアイテム
歩行機能を分析し、点数化するAYUMI EYE。質の高い歩行をしてAYUMI EYEの点数を高くするためにはどうしたら良いのでしょうか。AYUMI Topicsは、様々な専門家に歩行について伺いながら、良い歩行に役立つ情 […]
【AYUMI Topics 小泉圭介インタビュー第4回】プロアスリートもやっている簡単エクササイズをご紹介
資料請求・トライアルの申し込みはこちら
まずはサービスの詳細を確認したい方
実際の操作を試してみたい方へ
楽しく続けられるレクリエーションで結果を見える化!
2024/01/26
6分間の歩行テスト(6MWT)のメリットや評価する疾患とは?
目次
運動耐容能を評価する検査で使われている「6分間歩行テスト(6MWT)」。
6分間歩行テストは、他の運動負荷試験と比べても検査が簡便なため、さまざまな場面で活用されています。
今回は、6分間歩行テストのメリットやデメリット、さらには運動耐容能についても詳しく説明していきます。
6分間歩行テストがどのような疾患や場面で使われているのか、また歩行能力にどのように貢献しているのか見ていきましょう。
目次
6分間歩行テストとは?
6分間歩行テストは、1985年にGuyattらによって運動耐容能の評価法として最初に提唱された運動負荷試験です。
基本的なやり方は、検査対象者に30mの平坦な直線コースを6分間でできるだけ速く、長い距離を往復歩行してもらい、その歩行距離を測定します。
また、歩行の前後でバイタルなどを測定し評価していく検査方法になります。
6分間歩行テストと運動耐容能の関係性
運動耐容能とは、身体がどのくらいまでの運動や負荷に耐えられるのかの能力です。
持久力や有酸素能力なども含まれており、心臓や肺、筋肉など全身の機能を測る指標として広く採用されています。
また、運動耐容能が低下することは、次のような生活に関わる要素に大きく影響していきます。
など なお、下記のようなケースが運動耐容能が低下している状態です。
上記のなかでも病気に関わる運動耐容能が低下している状態は、生活にも大きな影響を与えるため、適切な運動療法で上げていくことが必要です。
そこで、運動耐容能を評価する検査の一つとして、リハビリ評価などに使われているのが6分間歩行試験になります。
6分間歩行テストのポイントと評価基準
6分間テストの歩行中は、対象者への声かけが重要な要素の一つになります。
また、声かけは決まった言葉があり、それ以外の声かけはしないのが特徴です。
さらに、歩行中は立ち止まったり、壁にもたれかかったりしながら、休むことは問題ありません。
歩行困難で中断する場合は、理由や時間、距離を記録して検査終了となります。
下記の6分間歩行テストの距離と生活範囲の目安を参考にしていきましょう。
また、最初の1分間と最後の1分間の走行距離を比較することで、疲労が個人にどの程度影響を及ぼしているかを測ることもできます。
6分間歩行テストが活用されている主な疾患
神経筋疾患では、定期的に6分間歩行テストを導入して変化を把握しています。
主に、下記のような疾患に使われています。
また、先行研究では、6分間歩行テストが神経筋接合部のあらゆる機能不全を特定できることを発見しています。
さらに、呼吸循環器系分野の先行研究においても、歩行速度と下肢筋力において有意な関連性があることを報告しています。
6分間歩行テストのメリットとデメリット
次に、臨床や研究において広く用いられている6分間歩行テストのメリットとデメリットを整理していきましょう。
メリット
など
デメリット
なお、すでにカイドラインが用いられており測定方法の標準化が行われていますが、再現性などに関する報告がまだまだ少ないのが現状です。
まとめ
今回は「6分間の歩行テスト(6MWT)のメリットや評価する疾患とは?」についてご説明しました。
さまざまな疾患に対応している6分間の歩行テストは、どこでも容易に評価ができる大変便利な歩行検査方法です。
その反面、環境や検査状況などが変化すると、再現性に疑問がでてくることもあります。
そこで、歩行の運動効果を正確に分析できるデバイスであるAYUMI EYEをご紹介します。
AYUMI EYEは歩行時の加速度データに基づき歩行機能を「推進力」「バランス」「リズム」の3点から分析・評価ができるデバイスです。
効果的な身体機能測定として、現在でも医療分野や介護施設などで幅広く活用されています。
そして、多くの利用者の自己肯定感の向上やコミュニケーション創出にも役立っています。
せび、今回お伝えしました6分間の歩行テストの評価基準やAYUMI EYEを活用しながら、いつまでも歩く力を維持・向上していきましょう。
(参考資料)
6分間歩行試験(6MWT)~できるだけ長く歩いて下さい~
【2022年版】6分間歩行テストの評価方法とエビデンスは?統合失調症患者に対する有用性に関するリハビリ論文サマリー
近畿中央呼吸器センター 診療部
歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析
AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。
測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
03-5447-5470 受付時間:平日 9:00~18:00
お問い合わせ
03-5447-5470 受付時間:平日 9:00~18:00