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歩行のパフォーマンス評価を効果的に活用する方法

歩行のパフォーマンス評価を効果的に活用する方法

歩行のパーソナル評価はいろいろありますが、歩行評価をどのように臨床に生かしていくかが大きな鍵になります。

そこで今回は、歩行のパフォーマンス評価を効果的に活用する方法について課題などを含めて解説していきます。

ぜひ、この記事を参考にしていただき、歩行リハビリや歩行能力向上にお役立てください。  

歩行パフォーマンスの種類

現在、評価で使われている主な歩行テストは以下のような方法があります。

  • ・10m歩行テスト
  • ・TUG(Timed up and Go test)
  • ・6分間歩行テスト
  • ・8の字歩行
  • ・デュアルタスク歩行(二重課題)
  • ・トレイルウォーキングテスト

それぞれの目的と算出方法を確認していきましょう。

10m歩行テスト

10m歩行テストは、歩行速度の変化を把握するために使用される評価手法です。

10mをできるだけ速いペースで歩いて、かかった時間と距離から歩行速度を算出します。

加えて歩数をとることで、歩幅やケイデンスなどを簡易に算出することが可能です。

「10m歩行テスト」については、こちらのコラムにも詳しく載せております、併せてご参照ください。

【歩行分析】10m歩行テストとは?測定方法と カットオフ値について解説

TUG(Timed up and Go test)

TUGは、移動能力としての歩行機能を測ることができる評価手法です。

計測方法は、患者は椅子から立ち上がって、快適なペースで3m離れたマーカーを周って椅子へ戻って座ります。

20秒以内の場合、自立して移動ができる可能性が高いです。

この評価は、主に高齢者リハビリテーション領域において活用されています。

「TUG歩行テスト」については、こちらのコラムにも詳しく載せております、併せてご参照ください。

【歩行分析】TUG歩行テストとは?測定環境・方法とカットオフ値について解説

6分間歩行テスト

6分間歩行テストは、個人が可能な限り遠くまで歩くことを目標にした評価手法です。

計測方法は、6分の間でできる限り遠くまで歩いた距離を測定します。

主に、中程度から重度の心臓・肺疾患患者の移動能力を評価するために使用されています。

「6分間歩行テスト(6WMT)」については、こちらのコラムにも詳しく載せております、併せてご参照ください。

6分間の歩行テスト(6MWT)のメリットや評価する疾患とは?

8の字歩行

8の字歩行は、比較的狭い環境でも簡単に計測出来る評価手法です。

計測方法は、1.5mの幅にマーカーを置き、8の字でマーカーを1周して開始から終了までの時間を計測します。

動的バランス能力の向上を目的としたエクササイズとして活用することができます。

「8の字歩行テスト」については、こちらのコラムにも詳しく載せております、併せてご参照ください。

【歩行分析】8の字歩行テストとは?測定環境・方法とカットオフ値について解説

デュアルタスク歩行(二重課題歩行)

デュアルタスク歩行は、歩行以外のタスクを行いながら歩行する評価手法です。

また、シングルタスクとデュアルタスクの歩行を比較することで、付加した課題の影響を評価することが可能です。

「デュアルタスク歩行(二重課題歩行)」については、こちらのコラムにも詳しく載せております、併せてご参照ください。

二重課題歩行とは?認知機能を高めて高齢者の転倒防止

トレイルウォーキングテスト

トレイルウォーキングテストは、認知症のスクリーニングに用いることができる評価手法です。

5m×5mの範囲内に1〜15のナンバーが割り当てられた15個のマーカーを、1から順に通過していき15番までに要した時間を計測します。

二重課題を効率よく反映できるため、転倒予測への応用も期待できます。

引用元:厚生労働科学研究成果データベース 転倒リスク評価(転倒予測)/地域
引用元:ORPHE ANALYTICS MEDICAL 臨床でよく活用される歩行関連の評価手法ベスト3+α

パフォーマンス評価のばらつきの差を考える

歩行のパフォーマンス評価の1回目と2回目以降の差のばらつきは、他の再現性の高い評価でも良く見られることです。

主に、ばらつきの多い結果となる原因は下記のようなことが考えられます。

  • ・能力が低い
  • ・安全性がない
  • ・効率が良くない
  • ・応用性がない
  • ・学習の初期や中期段階

以上のような原因を考慮しても、繰り返しの評価で同様の数値を算出する事は、無理があるかも知れません。

しかし、1回目と2回目で評価が安定していないことは、歩行能力の維持・向上にはつながらないことも確かです。

そのため、再現性の高い評価項目の採用や、他のパフォーマンス評価と組み合わせて安定した結果を手に入れることが必要です。

また、評価条件も平地歩行だけでなく、持久力・方向転換・障害物またぎなど、応用的な歩行評価をすることも、本当の意味で歩行能力の取得につながります。

さらに、患者が最終的に地域で安心して生活する目的を達成するために、その患者の居住地域における環境を考慮した評価方法の工夫も必要でしょう。

引用元:J-stage パフォーマンステストのばらつきから歩行の安全性を予測する

パフォーマンス評価で見る「歩行速度」の重要性

歩行評価は、分析で示される特徴と疾患との関係を整理していくことが効果的な運用につながります。

そこで注目したいのが「歩行速度」です。

主に下記の理由から、歩行速度の評価が日常生活の移動機能に直接的に影響していると考えられます。

  • ・小脳失調患者は、歩行速度の低下が認められることが多い
  • ・脳卒中後の片麻痺患者は、歩行速度の改善が社会参加の程度に影響することが知られている
  • ・パーキンソン病患者は、歩行速度が総合評価である Unified Parkinsonʼs Disease Rating Scale(UPDRS)のスコアと関連している
  • ・ディスキネジアは、歩行速度が重症度の指標となる

以上のことから、歩行評価で分析を行う際は、歩行速度を加味した歩行能力向上に直結する評価を進めていくことが効果的です。

引用元:J-stage 歩行をどう分析しどう臨床に生かすか

まとめ

今回は「歩行のパフォーマンス評価を効果的に活用する方法」についてご説明しました。

歩行パフォーマンスの評価を臨床や歩行能力に直接つなげていくために、歩行パターンを正確に分析していくことが必要です。

また、歩行パターンをただ単に評価するだけではなく、評価のばらつきの差を埋めることも求められます。

さらには、歩行速度などの直接疾患に影響している要因を考慮しながら、評価を運用していくことも効果的でしょう。

最後に、歩行速度を含めた歩行評価を正確にできるデバイスである「AYUMI EYE」をご紹介します。

AYUMI EYEは、歩行に必要な「バランス」「リズム」「推進力」の3つを正確に評価・分析することが可能です。

そのため、あらゆる疾患に関係する歩行速度の変化にもしっかり対応することができます。

ぜひ、日常生活の歩行に関係する評価を活用しながら、飛躍的な歩行能力の向上につなげていきましょう。

(全体参考資料)
厚生労働科学研究成果データベース 転倒リスク評価(転倒予測)/地域
ORPHE ANALYTICS MEDICAL 臨床でよく活用される歩行関連の評価手法ベスト3+α
J-stage パフォーマンステストのばらつきから歩行の安全性を予測する
J-stage 歩行をどう分析しどう臨床に生かすか
J-stage 歩行・移動に関する評価の種類と特徴


歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析

AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。

バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。

測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。

簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。

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