PREMIUM COLUMN
2024/04/05
目次
歩行で左右に体が揺れてしまうのは、疾患や筋肉によるものなどさまざまな要因があります。
また、左右の揺れの改善には、まっすぐスムーズに歩くことに関係する体の部位の働きを知ることも大切です。
今回は、左右に揺れる歩行の種類や原因、改善方法について詳しくご説明します。
この記事を参考にしていただき、リハビリの早期回復や高齢者の転倒防止など歩行能力の向上にお役立てください。
左右に体が揺れる歩き方には種類があります。主に下記のような歩行が挙げられます。
それぞれの歩行の「特徴」「原因」、その歩行に「なりやすい人」について整理していきましょう。
【特徴】
【原因】
【なりやすい人】
など
引用元:徒手療法チャンネル waddling gaitアヒル歩行、よたつき歩行、動揺歩行
引用元:ORPHE ANALYTICS MEDICAL トレンデレンブルグ歩行とは?
引用元:理学療法士の臨床と発信を支援する『forPT』 デュシェンヌ歩行は3パターン存在する!?
※「トレンデレンブルグ歩行」「デュシェンヌ歩行」の違いについて、こちらのコラムに詳しく載せております、併せてご参照ください。
トレンデレンブルグ歩行とデュシャンヌ歩行の違いとは?特徴や原因・改善する方法を紹介
引用元:広島サンライフ 整体&トレーニング がに股歩行はもう卒業!?ガニ股改善するためのトレーニング①
引用元:小林整骨院 O脚とは
引用元:J-Stage 高齢者における最速歩行時の身体動揺性と筋力の関係
歩行で左右の揺れを防ぐためには、筋肉や骨盤の動きを安定させていくことが大切です。
また、それと同時に姿勢維持に関わる部位にも注目していく必要があります。
そこで、次に歩行で左右の揺れを防ぐために必要な3つの要素をご紹介します。
それぞれの歩行維持に働く役割について詳しく見ていきましょう。
中殿筋は、骨盤の骨と大腿骨を結んでいる筋肉で、小殿筋や股関節外転筋とともに歩行を安定させています。
また、中殿筋を主体とした股関節外転筋の筋力も低下していくと、歩行時に骨盤を支えきれなくなるため、体が横に揺れたような歩き方になってしまいます。
そのため、中殿筋を主体とした股関節外転筋の強化が必要になります。
その他、下記の左右の揺れを改善する方法も併せて確認しておきましょう。
※中殿筋の役割やトレーニング方法について、こちらのコラムに詳しく載せております、併せてご参照ください。
中臀筋を鍛えて歩行や片足立を安定させよう!中臀筋の役割とトレーニング
頭部は歩く際に下肢の動きの影響を受けることで、2〜3cmの振幅で上下左右に動かされます。
この頭部の上下左右への動きは規則的に起こっており、歩行周期と密接に関連しています。
歩行の上下動の揺れには、両脚相に頭部の位置は低くなって単脚相に頭部の位置は高くなり、左右方向の揺れには単脚相に頭部は同側へ偏移するのです。
また、このように歩行中に起こる体の上下左右の揺れに対して、頭部は代償の回転運動をしていることが研究で明らかになりました。
例えば、頭部の位置が高い時には前屈しており、低い時には後屈する動きを取ることで、体を安定させて歩行を支えているのです。
そのため、体の揺れがある場合には頭部の代償回転運動がどのように起こっているのかどうかを評価・分析することが良いでしょう。
引用元:J-Stage 受動回転と能動回転における代償性眼球運動および固視機能の比較
頭部の代償回転運動は、視線の安定を完全に達成するものではなく、歩行中に周期的な眼球の動きによる調整も必要です。
また、歩行で体を維持するための頭部と眼球の動きについての協調効果の研究結果が報告されています。
その研究結果では、眼球が頭部との回転方向について、視標の距離により変化していることが示唆されています。
具体的には、頭部回旋が不十分な近い視標を見る時には眼球は頭部と協調して回転し、頭部が過度に回旋する遠い視標を見る際には、眼球は逆方向に回転するとのことです。
このような研究結果から、頭部が左右や上下の体の揺れをある程度代償して安定した土台を作り、残りを眼球運動で補うことで歩行の安定維持に努めていることになります。
そのため、体の揺れを維持・改善するには、頭部の動きとともに眼球運動も評価・分析していくことが有効です。
引用元:J-Stage 視線行動と姿勢制御の関連性についての検討
今回は「歩行で左右に揺れる動きを防ぐために必要なこととは?」についてご説明しました。
歩行の際、体の左右の揺れの原因は病気や筋力低下などさまざまなため、段階的な歩行訓練が必要です。
また、左右の揺れを防ぐためには中殿筋や股関節外転筋などの筋力維持・向上とともに、頭部の位置や眼球の動きなど歩行状態のバランスを確認していくことが大切です。
さらに、歩行リズムや前にまっすぐ進むための推進力を総合的に評価・分析していくことが左右の揺れ改善につながります。
そこで、総合的な歩行評価・分析が簡単に見える化で分かる「AYUMI EYE」をご紹介します。
AYUMI EYEは、歩行に必要な3つの要素である「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価できるデバイスです。
現在も、医療機関やリハビリ現場、高齢者施設など多くの分野で活用されています。
ぜひ、リハビリや歩行訓練、転倒防止につながる歩行評価や分析を重ねながら、いつまでもまっすぐスムーズに安全歩行ができる生活を目指していきましょう。
(参考資料)がんばれ看護学生! あひる歩行ってどんな歩行?いきいき・のびのび健康づくり協会 【動画あり】歩き方は大丈夫?横揺れの変な歩き方になっていませんか?中臀筋の筋力不足かも? PHYSIO CENTER 変形性股関節症とデュシャンヌ跛行について京都大学 犬山キャンパス 歩行中の頭の動きと目の動き大阪大学学術情報庫 歩行中の視線安定を維持する頭部運動と眼球運動TENTIAL ガニ股になるのはなぜ?3つの原因と改善に役立つエクササイズを紹介市原ひなた整体院 トレンデレンブルグ歩行の原因は外転筋力の低下だけではない?
AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。
測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
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2024/04/05
歩行で左右に揺れる動きを防ぐために必要なこととは?
目次
歩行で左右に体が揺れてしまうのは、疾患や筋肉によるものなどさまざまな要因があります。
また、左右の揺れの改善には、まっすぐスムーズに歩くことに関係する体の部位の働きを知ることも大切です。
今回は、左右に揺れる歩行の種類や原因、改善方法について詳しくご説明します。
この記事を参考にしていただき、リハビリの早期回復や高齢者の転倒防止など歩行能力の向上にお役立てください。
目次
左右に体が揺れる歩行の種類
左右に体が揺れる歩き方には種類があります。主に下記のような歩行が挙げられます。
それぞれの歩行の「特徴」「原因」、その歩行に「なりやすい人」について整理していきましょう。
あひる歩行
【特徴】
【原因】
【なりやすい人】
など
トレンデレンブルグ歩行
【特徴】
【原因】
【なりやすい人】
など
デュシェンヌ歩行
【特徴】
【原因】
【なりやすい人】
など
※「トレンデレンブルグ歩行」「デュシェンヌ歩行」の違いについて、こちらのコラムに詳しく載せております、併せてご参照ください。
ガニ股歩行
【特徴】
【原因】
【なりやすい人】
など
体幹の動揺歩行
【特徴】
【原因】
【なりやすい人】
など
歩行で左右の揺れを防ぐために必要な部位と働き
歩行で左右の揺れを防ぐためには、筋肉や骨盤の動きを安定させていくことが大切です。
また、それと同時に姿勢維持に関わる部位にも注目していく必要があります。
そこで、次に歩行で左右の揺れを防ぐために必要な3つの要素をご紹介します。
それぞれの歩行維持に働く役割について詳しく見ていきましょう。
中殿筋を主体とした股関節外転筋
中殿筋は、骨盤の骨と大腿骨を結んでいる筋肉で、小殿筋や股関節外転筋とともに歩行を安定させています。
また、中殿筋を主体とした股関節外転筋の筋力も低下していくと、歩行時に骨盤を支えきれなくなるため、体が横に揺れたような歩き方になってしまいます。
そのため、中殿筋を主体とした股関節外転筋の強化が必要になります。
その他、下記の左右の揺れを改善する方法も併せて確認しておきましょう。
※中殿筋の役割やトレーニング方法について、こちらのコラムに詳しく載せております、併せてご参照ください。
頭部の代償回転運動
頭部は歩く際に下肢の動きの影響を受けることで、2〜3cmの振幅で上下左右に動かされます。
この頭部の上下左右への動きは規則的に起こっており、歩行周期と密接に関連しています。
歩行の上下動の揺れには、両脚相に頭部の位置は低くなって単脚相に頭部の位置は高くなり、左右方向の揺れには単脚相に頭部は同側へ偏移するのです。
また、このように歩行中に起こる体の上下左右の揺れに対して、頭部は代償の回転運動をしていることが研究で明らかになりました。
例えば、頭部の位置が高い時には前屈しており、低い時には後屈する動きを取ることで、体を安定させて歩行を支えているのです。
そのため、体の揺れがある場合には頭部の代償回転運動がどのように起こっているのかどうかを評価・分析することが良いでしょう。
眼球運動の姿勢補正
頭部の代償回転運動は、視線の安定を完全に達成するものではなく、歩行中に周期的な眼球の動きによる調整も必要です。
また、歩行で体を維持するための頭部と眼球の動きについての協調効果の研究結果が報告されています。
その研究結果では、眼球が頭部との回転方向について、視標の距離により変化していることが示唆されています。
具体的には、頭部回旋が不十分な近い視標を見る時には眼球は頭部と協調して回転し、頭部が過度に回旋する遠い視標を見る際には、眼球は逆方向に回転するとのことです。
このような研究結果から、頭部が左右や上下の体の揺れをある程度代償して安定した土台を作り、残りを眼球運動で補うことで歩行の安定維持に努めていることになります。
そのため、体の揺れを維持・改善するには、頭部の動きとともに眼球運動も評価・分析していくことが有効です。
まとめ
今回は「歩行で左右に揺れる動きを防ぐために必要なこととは?」についてご説明しました。
歩行の際、体の左右の揺れの原因は病気や筋力低下などさまざまなため、段階的な歩行訓練が必要です。
また、左右の揺れを防ぐためには中殿筋や股関節外転筋などの筋力維持・向上とともに、頭部の位置や眼球の動きなど歩行状態のバランスを確認していくことが大切です。
さらに、歩行リズムや前にまっすぐ進むための推進力を総合的に評価・分析していくことが左右の揺れ改善につながります。
そこで、総合的な歩行評価・分析が簡単に見える化で分かる「AYUMI EYE」をご紹介します。
AYUMI EYEは、歩行に必要な3つの要素である「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価できるデバイスです。
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ぜひ、リハビリや歩行訓練、転倒防止につながる歩行評価や分析を重ねながら、いつまでもまっすぐスムーズに安全歩行ができる生活を目指していきましょう。
(参考資料)
がんばれ看護学生! あひる歩行ってどんな歩行?
いきいき・のびのび健康づくり協会 【動画あり】歩き方は大丈夫?横揺れの変な歩き方になっていませんか?中臀筋の筋力不足かも?
PHYSIO CENTER 変形性股関節症とデュシャンヌ跛行について
京都大学 犬山キャンパス 歩行中の頭の動きと目の動き
大阪大学学術情報庫 歩行中の視線安定を維持する頭部運動と眼球運動
TENTIAL ガニ股になるのはなぜ?3つの原因と改善に役立つエクササイズを紹介
市原ひなた整体院 トレンデレンブルグ歩行の原因は外転筋力の低下だけではない?
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