回復期リハビリテーション病棟における自立歩行について

歩行は日常生活でもっとも使用される移動手段である。

歩行が自立することにより、様々な利点があるため、歩行自立の判断の重要性は非常に高いです。

臨床現場において、歩行自立の判定は、理学療法士が行います。しかし統一した判定基準はなく、主観的な判断になっていることが多くあります。

そのため、病院では転倒リスクや歩行自立の指標に対し、10m歩行,6分間歩行、Berg Balance Scale、Timed up & go testなどの検査項目を用いることがありますが、使用補助具,施設内環境などにばらつきが見られることが問題点として挙げられます。

そのことから、歩行自立の開始時期や理由について他の職種が戸惑うことが多々あります。

なぜ自立判定が必要なのか?

自立している動作、自立可能な方法、自立できる生活範囲をできるだけ早期に把握し、その情報を生活に密着したリハビリチームスタッフである看護・介護職に提供することで、実際に自立生活を日常的に取り入れることができます。

患者が理学療法場面だけで得られる動作量より、はるかにその動作機会は多くなり、そのことによる全身調整能力、他の体力指標の改善効果は大きいといえます。

そのためには、理学療法士個々の中に、明確な判断基準や手順について、十分な理解ととの重要性についての認識が必要です。

なぜ歩行の自立が必要なのか?

日常生活のなかでも、歩行は能力水準全体に与える影響の大きい動作になります。

理学療法士が関与する基本動作の中でも、自立度判定はより多くの検討材料を有していることもその理由といえます。

多くの自立度判定要因を抱える歩行動作について十分な検討をすることにより、判断基準や手順の学習と評価実践能力の習熟においてのスキルバックを図るべきだと考えます。

自立度判定に考慮すべき評価指標について

① 歩行速度や歩幅等の動作様式見る視点

② 体力指標のような筋力、感覚、平衡機能などから見る視点

③ 運動機能と認知機能を分けてみる視点

④ 動作の総合能力からは円滑性、安定性、持久性、速度、安全等の分類評価視点

 

これらの自立度判定要因とその分類整理の視点に関しては、症例を通しての学習機会を多く持たせたいところでございます。

歩行と他の動作における自立度判定要因の重要性の違いについても十分に理解しておく必要があります。

歩行自立の評価方法について・歩行分析

①10m歩行テスト

10m歩行テストは、10mの歩行速度や歩数を測定する評価方法です。

※10m歩行テストの詳細はコチラをご参照ください。

 

②6分間歩行

6分間歩行試験とは、6分間平地を歩いていただくことによって、肺や心臓の病気が日常生活の労作にどの程度障害を及ぼしているのか調べるための検査です。

 

 ③BBS(Berg Balance Scale)

Berg Balance Scale(BBS:バーグバランススケール) は、ご高齢者や脳卒中患者様のバランス機能を評価するための指標です。

 

④TUG(Timed up & go test)

TUGテスト(timed up&go test)とは、歩行能力や動的バランス、敏捷性(びんしょうせい)などを総合的に判断するテストです。

※TUGテストの詳細はコチラをご参照ください。

歩行分析をもっとわかりやすく簡単に

AYUMI EYEは腰に装着し、10m程度の歩行を行うという簡便な方法で歩行分析が行えます。

さらにそのデータはクラウドサーバへ保存されるのでいつでも専用iOSアプリやWebブラウザで確認することができます。

まとめ

今回は臨床現場・リハビリテーション病棟における自立歩行の重要性について検討を行いました。

現在、臨床現場において歩行自立の判定は主観的になっていることが多く、より詳細な判定が重要視されております。

従来の評価方法と合わせて、AYUMI EYEのような定量的な歩行評価が出来るツールをご導入頂くことで、より効率的な分析が可能になります。


歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析

AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。

バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。

測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。

簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。

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