PREMIUM COLUMN
2024/04/12
目次
認知症や高次脳機能障害に関する事柄で良く使われている「注意障害」。
注意障害は、日常生活に支障をきたすほどの障害でもあるため、歩行の際も十分気をつける必要があります。
また、外見からはなかなか理解してもらえないこともあるため、対策に悩む方も少なくありません。
そこで今回、この記事では注意障害の種類や対策、歩行との関係性と対処法についても詳しくご説明します。
現在、注意障害で悩まれている方やリハビリ中の方は、こちらの記事を参考にお役立てください。
始めに、注意障害に関わる病気と特徴について見ていきましょう。
注意障害は、脳卒中による高次脳機能障害や認知症などで起こる後天性の症状になるため、それぞれの注意障害との関係性についてご説明します。
注意障害は、特に脳卒中による「高次脳機能障害」によって引き起こされています。
なお、高次脳機能障害とは、脳卒中や事故が原因で脳にダメージが加わり、機能低下を起こすことでさまざまな症状を発症します。
引用元:脳リハ.com | 脳卒中/パーキンソン病のリハビリ情報サイト 【高次脳機能障害】機能回復にも大切な覚醒レベルと注意障害への理解/リハビリテーション/運動学習/睡眠障害
引用元:KSB瀬戸内海放送 自分でわかっていない人も実は多い…高次脳機能障害 当事者「まずは知ってほしい」 社会復帰支援の現状は 香川
注意障害は、認知症のそれぞれの中核症状と深い関係を持っていると言われています。
認知症の中核症状としてある記憶障害は、注意障害の症状の一つである、一度に意識できる範囲や容量が狭くなることと関係しているようです。
また、注意障害が原因で他の物に気を取られる症状においても、中核症状である理解力や判断力の低下とつながっていると考えられます。
引用元:ドクターメイト介護医療TV 認知症の中核症状①全般性注意障害
注意障害の症状は、注意散漫になることで他の刺激に気を取られやすくなるため、物事に集中しにくくなる状態になります。
主に、注意障害は全般的に以下のような症状が現れます。
上記のような症状が原因で、自信喪失や不安を抱いてしまうことにつながるため、早めの対策が必要です。
引用元:JA新潟厚生連 注意障害を呈した一症例
注意障害には、いくつかの種類があります。
下記の表で種類と主な症状、対策について確認していきましょう。
引用元:南東北グループ医療法人社団 三成会 新百合ヶ丘総合病院 高次脳機能障害とは?~注意障害について~
引用元:メディケア・リハビリ 注意障害とは?特徴とリハビリ方法について
次に、注意障害が歩行に及ぼす影響についてご説明します。
歩行能力を高めるには、複数のことを遂行する場合に生じる「注意配分」を分け合う力が必要です。
分配機能を分け合う容量(注意資源)には個人差があり、特に注意障害が起こりやすい認知症、脳卒中の方、さらに高齢者は注意資源が少ない傾向にあります。
そして、注意資源が少なく注意配分機能がうまく活用できないために、その結果、歩行能力の二重課題につながるのです。
なお、歩行能力の二重課題としては、歩行動作がスムーズにいかないことなどが挙げられています。
引用元:家族の介護と健康を支える学研の情報サイト 健達ねっと 高次脳機能障害で起こる注意障害ってどんな症状?徹底解説します!
注意障害の歩行改善には二重課題トレーニングとともに観察評価が有効です。
二重課題トレーニングとしては、運動と脳トレを組み合わせたエクササイズである「コグニサイズ」があります。
例えば「100-3などの連続引き算をしながら歩く」「しりとりをしながら踏み台昇降をする」などです。
なお、コグニサイズは、運動能力と脳の活性化を目的としており、決してうまくできなくても問題はありません。
ただ、中等度の全身運動であること、脳トレは難し過ぎないこと、さらに週に3回以上行うことが効果が上がるポイントになります。
次に、観察評価としては以下のような点に注意して行いましょう。
以上のことを総合的に観察・評価していくことが歩行能力の改善に効果が期待できます。
引用元:日本通所ケア研究所 福山認証ケア研究所 注意の分割・二重課題のトレーニングと感覚別注意へのアプローチ
引用元:日本通所ケア研究会 一度に2つ以上のものに意識を向ける!注意の分割を促す自主トレーニング
今回は「注意障害機能低下が歩行に及ぼす影響と対策について」についてご説明しました。
注意障害における歩行改善には、歩行訓練とともに観察評価が重要になります。
特に、体の左右の揺れの動揺性や推進力などは段階的に観察・評価していくことが大切です。
逆に、観察・評価をおろそかにしてしまうと、歩行能力が多少上がったとしても不安定なバランスは変わらないため、転倒リスクを高めてしまうことになります。
そこで、歩行評価や分析が詳しく、かつ簡単に見える化できるデバイスである「AYUMI EYE」をおすすめします。
AYUMI EYEは、スムーズに安定した歩行をするために必要な3つの要素である「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価することができます。
また、現在も医療機関やリハビリ現場、高齢者施設など多くの分野で活用されています。 ぜひ、歩行訓練と観察・評価を重ねていきながら、安全歩行を目指していきましょう。
(参考資料) wikipedia 注意障害医療法人清水会 脳神経リハビリ北大路病院 注意障害ってなに?南東北グループ医療法人社団三成会 新百合ヶ丘総合病院高次脳機能障害とは?~注意障害について~家族の介護と健康を支える学研の情報サイト 健達ねっと認知症になると注意障害を起こす?食事拒否やアプローチ方法を紹介!Youtube 注意機能障害は歩行に影響する?注意機能と移動能力、転倒との関係知ることからはじめよう こころの情報サイト認知症脳梗塞後遺症リハビリセンター ストロークジム屋外歩行で必要な注意機能について
AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。
測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
03-5447-5470 受付時間:平日 9:00~18:00
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2024/04/12
注意障害機能低下が歩行に及ぼす影響と対策について
目次
認知症や高次脳機能障害に関する事柄で良く使われている「注意障害」。
注意障害は、日常生活に支障をきたすほどの障害でもあるため、歩行の際も十分気をつける必要があります。
また、外見からはなかなか理解してもらえないこともあるため、対策に悩む方も少なくありません。
そこで今回、この記事では注意障害の種類や対策、歩行との関係性と対処法についても詳しくご説明します。
現在、注意障害で悩まれている方やリハビリ中の方は、こちらの記事を参考にお役立てください。
目次
注意障害の原因
始めに、注意障害に関わる病気と特徴について見ていきましょう。
注意障害は、脳卒中による高次脳機能障害や認知症などで起こる後天性の症状になるため、それぞれの注意障害との関係性についてご説明します。
脳卒中による「高次脳機能障害」と注意障害の関係性
注意障害は、特に脳卒中による「高次脳機能障害」によって引き起こされています。
なお、高次脳機能障害とは、脳卒中や事故が原因で脳にダメージが加わり、機能低下を起こすことでさまざまな症状を発症します。
認知症と注意障害の関係性
注意障害は、認知症のそれぞれの中核症状と深い関係を持っていると言われています。
認知症の中核症状としてある記憶障害は、注意障害の症状の一つである、一度に意識できる範囲や容量が狭くなることと関係しているようです。
また、注意障害が原因で他の物に気を取られる症状においても、中核症状である理解力や判断力の低下とつながっていると考えられます。
注意障害の主な症状
注意障害の症状は、注意散漫になることで他の刺激に気を取られやすくなるため、物事に集中しにくくなる状態になります。
主に、注意障害は全般的に以下のような症状が現れます。
上記のような症状が原因で、自信喪失や不安を抱いてしまうことにつながるため、早めの対策が必要です。
注意障害の種類と特徴など
注意障害には、いくつかの種類があります。
下記の表で種類と主な症状、対策について確認していきましょう。
注意障害が歩行に及ぼす影響
次に、注意障害が歩行に及ぼす影響についてご説明します。
歩行能力を高めるには、複数のことを遂行する場合に生じる「注意配分」を分け合う力が必要です。
分配機能を分け合う容量(注意資源)には個人差があり、特に注意障害が起こりやすい認知症、脳卒中の方、さらに高齢者は注意資源が少ない傾向にあります。
そして、注意資源が少なく注意配分機能がうまく活用できないために、その結果、歩行能力の二重課題につながるのです。
なお、歩行能力の二重課題としては、歩行動作がスムーズにいかないことなどが挙げられています。
注意障害の歩行改善に役立つ「二重課題トレーニング」と「観察評価」
注意障害の歩行改善には二重課題トレーニングとともに観察評価が有効です。
二重課題トレーニングとしては、運動と脳トレを組み合わせたエクササイズである「コグニサイズ」があります。
例えば「100-3などの連続引き算をしながら歩く」「しりとりをしながら踏み台昇降をする」などです。
なお、コグニサイズは、運動能力と脳の活性化を目的としており、決してうまくできなくても問題はありません。
ただ、中等度の全身運動であること、脳トレは難し過ぎないこと、さらに週に3回以上行うことが効果が上がるポイントになります。
次に、観察評価としては以下のような点に注意して行いましょう。
以上のことを総合的に観察・評価していくことが歩行能力の改善に効果が期待できます。
まとめ
今回は「注意障害機能低下が歩行に及ぼす影響と対策について」についてご説明しました。
注意障害における歩行改善には、歩行訓練とともに観察評価が重要になります。
特に、体の左右の揺れの動揺性や推進力などは段階的に観察・評価していくことが大切です。
逆に、観察・評価をおろそかにしてしまうと、歩行能力が多少上がったとしても不安定なバランスは変わらないため、転倒リスクを高めてしまうことになります。
そこで、歩行評価や分析が詳しく、かつ簡単に見える化できるデバイスである「AYUMI EYE」をおすすめします。
AYUMI EYEは、スムーズに安定した歩行をするために必要な3つの要素である「バランス」「リズム」「推進力」を正確に測定・評価することができます。
また、現在も医療機関やリハビリ現場、高齢者施設など多くの分野で活用されています。 ぜひ、歩行訓練と観察・評価を重ねていきながら、安全歩行を目指していきましょう。
(参考資料)
wikipedia 注意障害
医療法人清水会 脳神経リハビリ北大路病院 注意障害ってなに?
南東北グループ医療法人社団三成会 新百合ヶ丘総合病院高次脳機能障害とは?~注意障害について~
家族の介護と健康を支える学研の情報サイト 健達ねっと認知症になると注意障害を起こす?食事拒否やアプローチ方法を紹介!
Youtube 注意機能障害は歩行に影響する?注意機能と移動能力、転倒との関係
知ることからはじめよう こころの情報サイト認知症
脳梗塞後遺症リハビリセンター ストロークジム屋外歩行で必要な注意機能について
歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析
AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。
測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
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