PREMIUM COLUMN
2023/01/06
目次
日本人に多いO脚の原因には、日本の文化である胡座や正座などが挙げられます。
その他、現代人に多いのが日常生活が原因によるもので、特に注目したいのが歩き方の悪さです。
O脚の人には歩き方に大きな特徴があり、放っておくと見た目だけではなく、次第に膝や腰など体の不調にも影響を及ぼします。
そこで今回、O脚に目立つ歩き方の特徴や、改善策についてご説明します。
日本人文化に根強く広がるO脚の特徴を把握しながら、きれいな姿勢と正しい歩き方を身につけていきましょう。
O脚は、別名「内反膝」とも言われており、正面から見たときに両膝が外側に開いた形に見えます。
また、左右の足関節内果部を揃えて立つと、左右の大腿骨内果部が付かない状態になります。
O脚の症状や原因を確認しながら、改善策につなげましょう。
O脚の初期症状は外見上の異常のみですが、変形がひどくなると痛みや機能障害を及ぼす可能性が高くなります。
以下は、O脚に関係する症状や状態になります。
・見た目が悪くなる・腰痛や膝痛になる・疲れやすくなる・身長が低く見える・姿勢が悪くなる
上記の症状が重複していくと、O脚改善に時間がかかったり、場合によっては改善が難しくなるため、早めの対処法が必要です。
O脚の原因は、大別すると以下の3種類になります。
・病的な変形・生理的な変形・日常生活が原因で起こる変形
それぞれの特徴を説明していきます。
病的によるO脚の変形は、次のような種類に分けられます。
・靱帯の異常→膝の内側・外側側副靭帯のゆるみや欠損
・大腿骨や脛骨の形態異常→Blount病→くる病→骨系統疾患
・外傷後の変形→骨端線損傷→骨幹部外傷
先天的に骨格自体がO脚の形になっている場合は、医療機関による治療を受けることが必要です。
また、成人以降でO脚がひどくなると、変形性膝関節症などの症状につながる確率が高くなります。
乳幼児から2歳までの子どもに見られる正常なO脚の変形があり、この時期のO脚を「生理的O脚」と呼んでいます。
歩行開始後より徐々に外反していき、2歳から6歳にかけて、逆にX脚傾向となります。
その後、外反は減少し、7歳ぐらいで成人の下肢形態に近くなります。
そして、小学校高学年から中学生ぐらいには自然に矯正され、真っすぐな脚になります。
日常生活が原因で起こるO脚は、次のようなことが挙げられます。
・姿勢が悪い・筋肉のバランスが悪い・歩き方が悪い
それぞれの特徴を確認していきましょう。
猫背の人や足を長時間組んでいることが多い人は、要注意です。
猫背などの不良姿勢は、骨盤をゆがませてしまい、O脚になる可能性があります。
猫背は、骨盤が後ろに倒れて、頭が前に出ている状態です。
骨盤が後ろに倒れると、股関節が外に開きやすくなり、脚の外側の筋肉に負担がかかってきます。
すると、外側の筋肉の方が強くなり、脚が開いていくことでO脚を引き起こします。
筋肉のバランスが悪いと骨盤がゆがみやすくなるため、O脚になりやすくなります。
運動不足はもちろんですが、過度に同じ箇所の筋肉ばかり使ってしまうのも注意が必要です。
例えば、立つときに片方ばかりに重心をかけるなどの習慣も、筋肉のバランスを悪くする原因になります。
筋肉のバランスを調整するには、膝関節が外側に曲がろうとする力に対して、内側に引き戻す力を強化する必要があります。
具体的には内転筋や大殿筋、大腿筋膜張筋、大腿二頭筋、大腿四頭筋、前脛骨筋などを鍛えることが効果的です。
がに股や猫背で歩いたり、片方の肩が下がった状態で歩いたりすると骨盤をゆがませて、O脚を招く可能性があります。
歩き方は、知らず知らずのうちにクセがついている場合が多いため、今の歩行状態を意識的に細かくチェックした方が賢明です。
また、歩行による原因で生じたO脚に関しては、正しい歩行方法や筋肉の使い方をマスターすれば、O脚が直る可能性が高くなります。
O脚の歩行は、正常歩行と比較して初期接地時の大腿骨の軸と脛骨の軸とで作られる角度で(FTA)が大きくなり、足底外側を基点とした前額面上での足底と地面の角度が広くなります。
また、立脚期には床反力における垂直方向のベクトルは距骨下関節の外側を通り、回内方向のモーメントが発生します。
足底は、より外側から床反力における垂直方向のベクトルを受けており、膝関節の動揺性を増大させてしまいます。
さらに、O脚の人は体重が関節の内側にかかりやすくなります。
すると、膝関節全体で支えるべき体重負荷が膝の内側に集中してしまい、次第に膝の内側の軟骨がすり減り、炎症を起こしてしまいます。
そのため、適切な歩行を推奨することにより、膝関節アライメント異常を正常に戻すことが必要です。
今回は「O脚に目立つ歩行の特徴と改善策」をご説明しました。
歩き方など日常生活が原因によるO脚は、正しい歩行動作を習慣にしていくことにより、改善の可能性が高くなります。
O脚は放っておくと加齢や筋力低下が原因で後々膝などの疾患にもつながるため、早めの対処法が必要です。
そのためには、O脚による歩行動作の動揺性や基底面の確認など、現状の歩行状態を正確に知る必要があります。
AYUMI EYEは歩行バランスの能力分析や解析に長けており、今の歩行状態を見える化して簡単に確認することができます。
ぜひ、AYUMI EYEで歩行訓練や筋力強化の評価に活用しながら、O脚改善の近道につなげていきましょう。
参考資料:O脚により靴の摩耗は変化するのか?堤本広大 他
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2023/01/06
O脚に目立つ歩行の特徴と改善策
目次
日本人に多いO脚の原因には、日本の文化である胡座や正座などが挙げられます。
その他、現代人に多いのが日常生活が原因によるもので、特に注目したいのが歩き方の悪さです。
O脚の人には歩き方に大きな特徴があり、放っておくと見た目だけではなく、次第に膝や腰など体の不調にも影響を及ぼします。
そこで今回、O脚に目立つ歩き方の特徴や、改善策についてご説明します。
日本人文化に根強く広がるO脚の特徴を把握しながら、きれいな姿勢と正しい歩き方を身につけていきましょう。
目次
O脚とは?
O脚は、別名「内反膝」とも言われており、正面から見たときに両膝が外側に開いた形に見えます。
また、左右の足関節内果部を揃えて立つと、左右の大腿骨内果部が付かない状態になります。
O脚の症状や原因を確認しながら、改善策につなげましょう。
O脚の症状
O脚の初期症状は外見上の異常のみですが、変形がひどくなると痛みや機能障害を及ぼす可能性が高くなります。
以下は、O脚に関係する症状や状態になります。
・見た目が悪くなる
・腰痛や膝痛になる
・疲れやすくなる
・身長が低く見える
・姿勢が悪くなる
上記の症状が重複していくと、O脚改善に時間がかかったり、場合によっては改善が難しくなるため、早めの対処法が必要です。
O脚の原因
O脚の原因は、大別すると以下の3種類になります。
・病的な変形
・生理的な変形
・日常生活が原因で起こる変形
それぞれの特徴を説明していきます。
病的な変形
病的によるO脚の変形は、次のような種類に分けられます。
・靱帯の異常
→膝の内側・外側側副靭帯のゆるみや欠損
・大腿骨や脛骨の形態異常
→Blount病
→くる病
→骨系統疾患
・外傷後の変形
→骨端線損傷
→骨幹部外傷
先天的に骨格自体がO脚の形になっている場合は、医療機関による治療を受けることが必要です。
また、成人以降でO脚がひどくなると、変形性膝関節症などの症状につながる確率が高くなります。
生理的な変形
乳幼児から2歳までの子どもに見られる正常なO脚の変形があり、この時期のO脚を「生理的O脚」と呼んでいます。
歩行開始後より徐々に外反していき、2歳から6歳にかけて、逆にX脚傾向となります。
その後、外反は減少し、7歳ぐらいで成人の下肢形態に近くなります。
そして、小学校高学年から中学生ぐらいには自然に矯正され、真っすぐな脚になります。
日常生活が原因で起こる変形
日常生活が原因で起こるO脚は、次のようなことが挙げられます。
・姿勢が悪い
・筋肉のバランスが悪い
・歩き方が悪い
それぞれの特徴を確認していきましょう。
姿勢が悪い
猫背の人や足を長時間組んでいることが多い人は、要注意です。
猫背などの不良姿勢は、骨盤をゆがませてしまい、O脚になる可能性があります。
猫背は、骨盤が後ろに倒れて、頭が前に出ている状態です。
骨盤が後ろに倒れると、股関節が外に開きやすくなり、脚の外側の筋肉に負担がかかってきます。
すると、外側の筋肉の方が強くなり、脚が開いていくことでO脚を引き起こします。
筋肉のバランスが悪い
筋肉のバランスが悪いと骨盤がゆがみやすくなるため、O脚になりやすくなります。
運動不足はもちろんですが、過度に同じ箇所の筋肉ばかり使ってしまうのも注意が必要です。
例えば、立つときに片方ばかりに重心をかけるなどの習慣も、筋肉のバランスを悪くする原因になります。
筋肉のバランスを調整するには、膝関節が外側に曲がろうとする力に対して、内側に引き戻す力を強化する必要があります。
具体的には内転筋や大殿筋、大腿筋膜張筋、大腿二頭筋、大腿四頭筋、前脛骨筋などを鍛えることが効果的です。
歩き方が悪い
がに股や猫背で歩いたり、片方の肩が下がった状態で歩いたりすると骨盤をゆがませて、O脚を招く可能性があります。
歩き方は、知らず知らずのうちにクセがついている場合が多いため、今の歩行状態を意識的に細かくチェックした方が賢明です。
また、歩行による原因で生じたO脚に関しては、正しい歩行方法や筋肉の使い方をマスターすれば、O脚が直る可能性が高くなります。
O脚の歩行の特徴と改善策
O脚の歩行は、正常歩行と比較して初期接地時の大腿骨の軸と脛骨の軸とで作られる角度で(FTA)が大きくなり、足底外側を基点とした前額面上での足底と地面の角度が広くなります。
また、立脚期には床反力における垂直方向のベクトルは距骨下関節の外側を通り、回内方向のモーメントが発生します。
足底は、より外側から床反力における垂直方向のベクトルを受けており、膝関節の動揺性を増大させてしまいます。
さらに、O脚の人は体重が関節の内側にかかりやすくなります。
すると、膝関節全体で支えるべき体重負荷が膝の内側に集中してしまい、次第に膝の内側の軟骨がすり減り、炎症を起こしてしまいます。
そのため、適切な歩行を推奨することにより、膝関節アライメント異常を正常に戻すことが必要です。
まとめ
今回は「O脚に目立つ歩行の特徴と改善策」をご説明しました。
歩き方など日常生活が原因によるO脚は、正しい歩行動作を習慣にしていくことにより、改善の可能性が高くなります。
O脚は放っておくと加齢や筋力低下が原因で後々膝などの疾患にもつながるため、早めの対処法が必要です。
そのためには、O脚による歩行動作の動揺性や基底面の確認など、現状の歩行状態を正確に知る必要があります。
AYUMI EYEは歩行バランスの能力分析や解析に長けており、今の歩行状態を見える化して簡単に確認することができます。
ぜひ、AYUMI EYEで歩行訓練や筋力強化の評価に活用しながら、O脚改善の近道につなげていきましょう。
参考資料:
O脚により靴の摩耗は変化するのか?
堤本広大 他
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AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。
バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。
測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。
簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。
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