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FACの歩行評価から見る自立歩行とは?

FACの歩行評価から見る自立歩行とは?

脳卒中や多発性硬化症の患者を中心に、歩行能力を測定するために使われているFAC(Functional Ambulation Categorie)

FACは、特別な機器が不要なため手軽に歩行リハビリを観察できるのが特徴です。

今回は、FACを使った歩行評価について詳しく説明していきます

こちらの記事を参考にしながら、歩行リハビリにお役立てください。

FACとは?

FACは、マサチューセッツ総合病院で開発されて、Holdenらの論文中で紹介された尺度です。

現在、歩行能力の臨床評価指標として世界中で使われています。

評価は0〜5までの6段階。

方法は15m程度の歩行路や階段を使用して動作観察を行います。

補装具の使用の有無は問いませんが、研究論文によると、歩行器や車輪付きの歩行補助具の使用を認めていないケースもあるようです。

引用元:Rehabilikun blog【臨床の悩みを解決するブログ】 【歩行の評価尺度】10m歩行、6MWT、FAC、TUG、BBS 3.Functional Ambulation Categories(FAC)

FACの評価表

下記の表は、FACで使われている6段階レベルの評価内容になります。

FACレベル評価表

環境にもよりますが、FACは3レベルまでが介助者が必要な状態4レベル以上で対象者が一人で歩ける状態になります。

 なお、病院内で歩行の自立度を大まかに設定する場合の評価については、下記を参考にしてください。

  • ・介助歩行レベル1 : 軽介助レベル
  • ・監視歩行 : 見守りレベル
  • ・平地歩行自立 : 病棟内自立レベル

引用元:群馬県理学療法士協会 Functional Ambulation Categories(FAC)

FACの信頼性・妥当性

FACの信頼性や妥当性は、今までの論文でも下記のように多く検証されています。  

発症後1〜2ヶ月経過した脳卒中片麻痺患者の検者内と検者間信頼性ともに優れた結果が報告

発症後2週間以内の歩行不能な中大脳動脈領域の脳梗塞患者を対象にFACを用いて6ヵ月後の歩行能力を評価。発症後10週間以内の年齢やADL能力が強く、レベル4以上の自立歩行獲得に関連

発症後1〜2ヵ月の脳卒中患者を対象に6ヵ月後の地域内での機能的歩行獲得を予測するFACのカットオフ値を検討。研究取り込みから1ヵ月の時点でレベル4以上の場合に感度100%、特異度78%の高い結果

その他、併存的妥当性についても、Rivermead Mobility Indexや6分間歩行距離、歩行速度との間で、FACは良好な値を有することが証明されています。

引用元:理学療法とマイル 【評価】Functional Ambulation Categories(FAC)について

FAC技術の問題点と対策

FACは歩行能力を測定するために優れた長所を持っている一方、次のような問題点も挙げられます。

  • ・公共交通機関の利用は評価範囲に含まれていない
  • ・目視の主観に頼ってしまう
  • ・病院に行かなければいけない 

それぞれの問題点と対策について詳しく説明していきます。

公共交通機関の利用は評価範囲に含まれていない

病気やケガなどの影響で歩行状態に変化がでた人にとって、歩行自立に向けて気持ちの問題にも触れなければなりません。

例えば、病気やケガが原因で今まで問題なく利用できていた電車やバスが乗りづらくなったり、外出することが消極的になったりすることもあります。

そのため、公共交通手段などを心身ともに不安なく安心して使うことを目指すことが、本当の意味での歩行自立につながるでしょう。

しかし、FACは公共交通機関の利用に対して評価範囲に含まれていません。

そのため、公共交通機関の利用を安心して使うためには、歩く際にかかる軸足や歩行リズムの特徴などもしっかり把握できる評価方法を取り入れることが必要です。

目視の主観に頼ってしまう

FACは、特別な機械を使う必要がないため、簡便で利用しやすい評価指針ではありますが、誰もが統一した評価ができるとは限りません。

どうしても人間の目視の主観に頼ってしまうため、医療専門職であっても観察する人によって値が違う場合があります。

そのため、誰が行っても評価を一定にできるシステムやツールを加えることで、FACの評価の信頼度をより上げることができるでしょう。

病院に行かなければいけない

FACの検査方法は、通常医療現場で15m程度の歩行路や階段を利用して専門職が動作観察を行うため、検査をするには病院に行かなければいけません

そのため、より多角的に自立歩行を考えて評価をするには、誰もがどこでも正確に使える方法を検討する余地があるでしょう。

まとめ

今回は「FACの歩行評価から見る自立歩行とは?」についてご説明しました。

脳卒中患者などの歩行リハビリには、FACのような段階的な評価方法が効果的です。

また、FACではレベル4以上の自立歩行を目指していきながら、交通機関や外出での安全歩行にも役立つ段階的評価方法が必要です。

そこで、交通機関や外出などの歩行の不安を解消するために段階的評価ができる方法として「AYUMI EYE」があります。

AYUMI EYEは、自立歩行を目指すために必要な「推進力」「バランス」「リズム」の3点を正確に測定・評価できるデバイスです。

現在、多くの医療機関や介護施設でも使われており、総合的に歩行能力を高めていくことが可能です。

ぜひ、FACの評価AYUMI EYEを活用しながら、心身ともに安心できる自立歩行を目指していきましょう。

(参考資料)

Holden MK Gill KM Magliozzi MR et al. Clinical gait assessment in
Functional Ambulation Categories(FAC)
脳卒中片麻痺者の歩行能力評価
【評価】Functional Ambulation Categories(FAC)について
【予後予測】脳卒中発症6ヶ月までに多くの患者さんが歩けるようになる!
脳卒中者の歩行をどう定量化するか?【専門職向け】
急性期脳卒中片麻痺者に対するFunctional Ambulation Category(FAC)評価の再現性
「歩行能力を一つの加速度計からAIを用いFACで判定」 大阪市立大学 工学研究科 電子情報系専攻 准教授 中島 重義


歩行解析デバイスAYUMI EYEで歩行分析

AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。

バランスや歩行速度などがその場でiPad専用アプリにて解析され、結果が点数・マップ化してすぐに見ることができます。

測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。

簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。

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