脳卒中の片麻痺歩行リハビリに効果的な「ブルンストローム・ステージ」とは!?

2020年厚生労働省の患者調査では、約174万人にも及ぶ脳血管疾患(脳卒中)。

現在、脳卒中で代表的な運動障害の後遺症で起こる片麻痺のリハビリには、さまざまな評価法が採用されています。

そのなかでも、日本で脳血管障害患者の運動麻痺評価法として広く普及しているのが「ブルンストローム・ステージ(BRS)」です。

今回は、この「ブルンストローム・ステージ」について詳しくご説明します。

ぜひ、こちらの記事をお読みいただき、リハビリ歩行における評価精度の向上にお役立てください。

ブルンストローム・ステージとは?

ブルンストローム・ステージは、スウェーデンの理学療法士ブルンストローム氏によって考案されたものです。

ブルンストローム氏は、脳血管障害患者の運動麻痺に一定のパターンがあることを解明し、6つのステージに評価基準を分類して、機能的予後を見極める重要な指標にしました。

また、ブルンストローム・ステージは、麻痺の程度や回復段階を細かくステージに分けて評価が可能です。

同時にステージの低下が顕著に見られる場合は、症状の悪化や脳血管障害の再発を判断する材料として活用されています。

引用元:パノラマナビ ブルンストローム・ステージ(Brs)とは?

ブルンストローム・ステージの6つの分類とは?

ブルンストローム・ステージは、脳卒中を発症した患者の運動麻痺が回復していく過程を6つに分類しています。

下記の表で、6つのステージについて確認していきましょう。

また、上記の6段階を下肢・上肢・手指の3分類で評価していきます。

下肢・上肢・手指の評価ステージ

下記の表で下肢・上肢・手指の3つの分類をステージ別で詳しく見ていきましょう。

上記表の通り、評価方法と基準が明確に定められていることが、ブルンストローム・ステージがリハビリに広く活用されている理由と言えます。

脳卒中片麻痺患者のブルンストローム・ステージにおける歩行周期の特徴

現在、脳卒中による運動麻痺の程度と歩行速度の相関関係について研究報告が挙げられています。

研究ではブルンストローム・ステージが上がるに従い、片麻痺歩行の歩幅が増大することが分かっています。

また、重複歩時間の短縮には歩行速度の増大が反映していることを確認。

さらに、重複歩時間および歩幅の変化を総合的に判断したとき、歩行速度の変化はステージIIステージIIIの間で最も大きく生じることが分かりました。

そして、脳卒中片麻痺患者の歩行周期を総合的に見た場合、歩行周期各相は「ステージ II」「ステージIIIとステージIV」「ステージ V」で、比率に差がでる結果となりました。

今後も特徴的な歩行周期が見られる脳卒中片麻痺患者の歩行リハビリ向上には、各ステージの歩行状況の分析や評価をより細かく正確に行うことが求められます。

参考:ナース専科 ブルンストローム・ステージ(Brunnstrome stage:Brs)

まとめ

今回は「脳卒中の片麻痺歩行リハビリに効果的なブルンストローム・ステージとは!?」について説明しました。

ブルンストローム・ステージは簡便でリハビリに活用しやすい評価法です。

しかし、評価基準は定められているものの、評価者の裁量に任されることも問題点として挙げられています。

また、評価の客観性や再現性、一貫性に欠けてしまう点も課題として残っています。

そこで、歩行の際の評価・分析が正確に測定できるデバイスとして、あわせてAYUMI EYEを使用することをおすすめします。

AYUMI EYEは、歩行評価や分析に大切な「推進力」「バランス」「リズム」の3点を簡単に見える化できるため、歩行リハビリの段階的評価に貢献します。

ぜひ、AYUMI EYEで歩行の評価・分析に役立てていきながら、リハビリ評価の精度を上げていきましょう。

 

(参考資料)
脳血管疾患の患者数はどれくらい?
片麻痺歩行のブルンストロームステージによる歩行周期の変化


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AYUMI EYEはご利用者様の腰に専用ベルトを用いて装着し、10m歩くだけで評価を行うことが可能です。

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測定者の評価の効率が上がるとともに、ご利用者様にもその場で結果を共有できるため、歩行の改善や歩行補助具の選定があっているのか、互いに確認することができます。

簡便な操作で分かりやすい結果をフィードバックできるAYUMI EYEを使用し、歩行分析を行ってみてはいかがでしょうか。

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